お座敷遊びと京都未来塾

祇園東のお茶屋「富菊」さんで、女性のためのお座敷遊び入門というのに呼んでいただきました。日本でもはや6人しかいない幇間(たいこもち)の喜久次さんが、年間を多してこの「講座」を開いており、この日はその紹介もかねて岐阜から京都へやってきました。
女将さんは「富菊」の娘さんですが、他の仕事をしていて家業に戻られましたが、昨今の経済状況ですからお茶屋ならずとも運営はたいへん。いろいろと活性化を考えようと、京都未来塾に参加したそうです。

京都に幇間さんがいたのは戦前までで、京都では絶滅したそうです。「いまも絶滅危惧種」と喜久次さんは「トキ顔」でおっしゃっておられました。参加者は友人でもあり、現在京都未来塾に参加しているメンバーが中心。京都未来塾とは何らかの縁で京都に住むことになった人たちが、しっかり京都のことを説明できるように、また外から来た人ならではの京都への愛着を、伝えていきたいという集まりということで活動は始まったばかり。勉強やらお稽古やら励んでおられます。沖縄出身のしほさんは京都の骨董屋に嫁ぎ、人生がぐるぐる回っている最中です。旅館の支配人としてお勤めの方、旅館「炭屋」で働き始めた若者が座敷にちょこんと座り、お座敷芸など、喜久次さんが実演、解説してくれました。

さてお座敷芸。超初心者向けの「行司ゲーム」「こんぴらふねふね」と、単純でたわいのない遊びも三味線で小唄の伴奏がつけばそこは京都。日本の美。


飲んで飲ませて踊って笑って・・デザートは岐阜のお土産「あゆ菓子」と京都ならではの内輪話。祇園さんのおちごさんはどこの誰で、お掛かり(経費)はいくらやったとか、人を持ち上げ、落として、ふふふと笑います。
小説「こいわらい」の舞台はまさにこのへん。ご縁ができたのでちょいちょい通わせてもらいます。続編にはきっと登場しますね。たぶん、青蓮院と地下トンネルでつないで、悪者が行き来する設定です。女将さん、すみません、庭に穴掘ります。

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