Milano Salone 2012 雑記1

Milano Salone 2012 雑記1

サローネは昨年50周年を迎えた。
今年は51年目。
イチローの背番号と一緒、いや、ここはイタリア、
イタリアは長友だ。インテルミラノ、背番号は55。

いえいえ、そんな話ではなく、
ミラノ・サローネは半世紀を超えたと言うことです。
保守的な家具職人の国イタリアを変えた、重要なイベントだった。
これからはどうなっていくのでしょうね。

さて今年。まず、Fiera Sateliteからスタートしました。
初日の肩慣らし、目慣らしみたいなもの。
オトナにはできない、突飛で新鮮なアイデアにも期待。
サテリも15周年ということで、過去、
それぞれの年のPiCK UPデザイナーの回顧展も同時開催してました。
日本からは安積伸さんが回顧されておりましたね。

全体として、素材が、木、紙、樹脂、グリーン、
そしてリサイクルのオンパレード。手法はリサイクル、
アイデアのユーティリティー化、簡素な素材や廃材を丁寧につかって、
そして永年仕様に耐えるような仕上げへと持っていっている。
全体的に、みんな似ている。同時代に生き、
危機的な世相に向かい、同じように考えているのですね。
デザイナーとして時代とどう向き合うのか、
結果としての製品。それがよくわかる。
さて、どうしますかね・・
同じようなデザインがあふれてしまった。
同質化です。アイデアのたこつぼ。
素材が安価なのは見ればわかる。
リサイクルのアイデアは好ましいですが、価格設定されると
「そんな高いの?」と消費者の感覚として思ってしまう。
悩ましいところだよなあ。
しかしです。ヨーロッパの人たちは、
妥当な価格だと思う人が日本より多いみたい。
日本にいると低価格に慣れすぎて、
デザインの価格の一方に乗っている天秤の重しを、
いつのまにかとても軽いものにしている。
我慢の日常化・・
完成を研ぎ澄まし、好奇心をなくさず、前へ進もう。

ここにはまだまだエネルギーがあふれている。

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Milano Salone 2012 雑記2:編集意識を強く打ち出したTortona地区
Milano Salone 2012 雑記3:新勢力の息吹 Ventura Lambrate
Milano Salone 2012 雑記4:やっと来た。ファッションビジネスとの連動






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