万延元年のニンジャ茶漬け

表題作「万延が年のニンジャ茶漬け」。

幕末の遣米使節団の監察、小栗上野介を主人公に書いた短編は、おおよそ40年前に書いたもの。ごく最近、続きを思いついて、アメリカ南北戦争の軍人を主人公として登場させた。そうなると小栗より、使節団副団長の村垣淡路守(幕府のオニワバン=アメリカでいうならCIA)がいい。そっちを引っ張り出しアメリカ人と絡ませるとシーンが続く、会話が生まれる。そして物語は新たな展開。作者自身が想像もしなかった場所へ入り込んでいく。書き手の至福。小説創作の愉しさ。

2023年2月発売
短編三編収録

 

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