寡作の作家
フロスト警部の生みの親、RDウイングフィールドは寡作の小説家だった。1984年の「Frost at Christmas」でデビューし、フロストシリーズを6作書いて2007年に亡くなってしまった。あぐもちゃんに「フロスト警部面白いよ」と紹介されたのが今年の2月だったので、ウイングフィールドはもはやこの世の人ではなかったことになる。とにかく自分の趣味に合う話だったので、全部読んでしまった。最新版「冬のフロスト」(翻訳版)は2013年に発売されたばかりだが、未翻訳の1冊を残してシリーズは終了してしまった。残念。
ざっとどんなシリーズかと言えば、イギリスの警察小説だ。フロスト警部はイギリスの田舎町デントン警察署の警部で、ざっと言えば、ロサンゼルスのコロンボのイギリス版。よれよれのコートに、くわえタバコ、整理整頓できず、皮肉屋で空気を読まないジョークはさっぱり面白くない。捜査に勘を持ち込んでいつも失敗するが、最後は何とかなる。見た目コロンボ、やっていることはクルーゾー。愛すべき人物。
もう一回「クリスマスのフロスト」から読み返そう。次がないんだから仕方がない。
実はわたし、寡作の作家にあこがれている。年に5冊も6作も書く作家も尊敬に値するが、目指すところではない。何を甘いことを言っている、書け書け、と心は作家の怠慢をつつくが、多作家になるにはどうしたらよいのか、今のところ不明だ。
好きな小説は何度も読み返す。私の場合はグリシャムの「ペリカン文書」、レナードの「アウトオブサイト」、司馬遼太郎の「龍馬が行く」、藤沢周平の「蝉しぐれ」、クリスティーの「茶色の服を着た男」は読み過ぎで粉砕しかけている。
いっぱい書けても書けなくても、何度も読み返したくなるような話を書きたい。
「夜明けのフロスト」(光文社文庫)の巻末解説に「ウイングフィールドが寡作であるのには深い理由があるのかもしれない」とある。
その理由を知りたい。と思うが、ご本人はあの世だ。
自分で考えてみるしかない。
ざっとどんなシリーズかと言えば、イギリスの警察小説だ。フロスト警部はイギリスの田舎町デントン警察署の警部で、ざっと言えば、ロサンゼルスのコロンボのイギリス版。よれよれのコートに、くわえタバコ、整理整頓できず、皮肉屋で空気を読まないジョークはさっぱり面白くない。捜査に勘を持ち込んでいつも失敗するが、最後は何とかなる。見た目コロンボ、やっていることはクルーゾー。愛すべき人物。
もう一回「クリスマスのフロスト」から読み返そう。次がないんだから仕方がない。
実はわたし、寡作の作家にあこがれている。年に5冊も6作も書く作家も尊敬に値するが、目指すところではない。何を甘いことを言っている、書け書け、と心は作家の怠慢をつつくが、多作家になるにはどうしたらよいのか、今のところ不明だ。
好きな小説は何度も読み返す。私の場合はグリシャムの「ペリカン文書」、レナードの「アウトオブサイト」、司馬遼太郎の「龍馬が行く」、藤沢周平の「蝉しぐれ」、クリスティーの「茶色の服を着た男」は読み過ぎで粉砕しかけている。
いっぱい書けても書けなくても、何度も読み返したくなるような話を書きたい。
「夜明けのフロスト」(光文社文庫)の巻末解説に「ウイングフィールドが寡作であるのには深い理由があるのかもしれない」とある。
その理由を知りたい。と思うが、ご本人はあの世だ。
自分で考えてみるしかない。
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