2014年12月23日火曜日

経営者向けトレンド講座やりました

大人向けのトレンド講座やりました。普段は美術/デザイン系の学生あるいはファッションビジネスの方に向けて、いま何が流行ってるか、来年はどうなるか、 さまざまな市場調査写真を使い、ファッションとヴィジュアルデザインに大別して説明していますが、この日は弁理士さん、中小企業の経営者さん、その経営企画室の方、と聴衆は異質でした。
そこでタイトルを「最新空間デザインにるブランド力。『旬』であることの強さ」とし、成功しているブランドが行っている執念にも似た手法を、最新事例を元に紹介しました。知的財産とは、クリエイティブ資産とは何か、と言う観点へ、すこし角度を変えました。

わたしの説明はいつもそうですが、理屈ではありません。実際に市場で表現されたものの観察。そして観察の手法です。
毎年、春夏、秋冬シーズンに分け(ファッションビジネスでは普通ですが、これがルーティン化していない業界の方が実は多い)、数十年間観察を続けているので、おのずと「旬」が何かわかるのです。

みなさんに質問してみました。
「今年の秋冬ファッションのテーマをひと言で言えば何ですか?」
聴衆の方々、答えられません。
みなさん時代と共に生きているので、多かれ少なかれトレンドに触れているはずなのです。とは言え、言葉で説明せよと言われてもできません。
で、これを機会に練習してみましょう。
「旬」を理解することは消費動向を実感で捉えられると言うことです。何となく感じ、商品開発をしている、そんな方々。開発しているのが消費財であれ耐久財であれ、あるいは部品であれ、最終消費地点で何が起こっているかを知ることは、限りなく役に立つクリエイティブ資産となるのです。暗黙知の理論化とでも言いましょうか。
観察は訓練です、続ければ動作になります。
私の知っている限りの事を紹介しました。
シャネルのパリコレ動画など(おじさん達は)見たことも無かったですが、そこに込められたブランディング戦略を知り、そのものすごさ、周到さに驚いたようです。

またやりますので、よろしくです。

2014年10月31日金曜日

「犯罪小説的ドラマ空間の作り方」講座開催

「犯罪小説的ドラマ空間の作り方」やります。
空間デザイン学科関本教授との掛け合い。参加費¥1,000。酒出ます。

2014年10月9日木曜日

新潮社、よくやった。神楽坂のラカグ。

新潮社とサザビーリーグ鈴木陸三さんのつくったお店が実現した。何がすごいって? 老舗出版社が作ったことだ。価値創造は小売からの時代。そこに投資を決断した。
「新潮社さん、よくやった!」
言わずとしれた老舗出版社。私も2000年度のファンタジーノベルでお世話になった。最終選考のベスト4で文壇評価まで登り、とくに井上ひさしさんに推してもらえたことが、プロへの第一歩となった。「この賞を取りましょう」と一緒にがんばってくれた。新人小説家として最初の出会いが新潮社だったことはとても良かった。敷居が高い出版社がアマチュアの私に編集担当者を付けてくれ、最後は神社で必勝祈願もしてくれた。
さらに言った。
「2冊目が書けない作家が多いので、デビュー時には5冊分書き上げておいてください」。書いた。そのうち3冊が世に出ている。
 
今、最初の本「こいわらい」を読むとこっぱずかしい。気持ちが前に出すぎているのがわかる。
しかし最初はそんなものでしょう。とにかくそれ以後書き続けている。多少は文章家らしいものが書けるようになったとは思うが、文章表現は書いても書いてもむずかしい。どこまで行っても三島由紀夫的表現にはたどりつけないだろうけど、最初のタイミングで編集者に言われたことが、生涯を通して書き続ける肝を据えることにつながったことは確かだ。

その新潮社がこんな店を出した。
メディアは変わった。本は売れない。出版社はどうすべきか。もちろん会社ごとに個性があって、さまざまな生き方はあるだろうけど、ラガクはひとつの解決策を見事に示した。
出版社こそ生活者の文化をになうプロデューサーになるべき。
企業タイアップ、おまけ付きの雑誌・・出版人の魂を売り飛ばしてほしくない。
店は運営し利益を上げ続けなければならないが、そこにはサザビーがいる。
新潮社は文化の香り、本好きの顧客が毎日行きたくなるような気分を紡いでいってほしい。
売れ筋の本はどこでも買える。
本好きの魂が震えるような、そんな風に、お店に手垢を付けていって欲しい。ゆめゆめ、Tサイトにはならぬように。

2014年3月21日金曜日

Singapore Design Week 2014 雑感

誘いもあり「何がはじまるのだろう」という好奇心もあって、シンガポールへ行ってきました。
国とか、そこで生きる人間とか、深く考える経験となりましたね。
想像していた以上に。
滞在中のレポートは2014 Singapore Design Week Report Facebook Page以下はまとめです。
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ンガポールはクリエイティブ都市としてはまだまだ小粒ながら
National Design Centerの設置やパリからMaison&Objetの誘致も実現、IFFS(シンガポール国際家具展)にもクリエイティブゾーンを設けたり、デザインビジネスHUB都市(国家)としての確かな一歩を踏み出しました。
DesignSingapore Councilが運営するNational Design Centre。デザイン×ビジネスアイデア交換の場。国営デザインエージェンシー

Design Centre玄関
Design Centre内部





(上)Maison and Objetシンガポール初開催。東京誘致の話もあったが、実現したのはシンガポールとなった。
(下)IFFS(International Furniture Fair Singapore)。会場入ってすぐに主催者ゾーンが設けられた。企画展示「Avantgarde Tokyo 90'」。開催自体は31回目だが、今回リニューアル。
今までは地味な家具屋さんの仕入れ展だった。


Marina Bay Sans Hotel and Shops at Marina Bay Sans
Gardens at the Bay。映画アバターの世界






SingaPluralのボランティア、Politechnicaの学生
Design Marketing and Business専攻










ンガポール国民として生きていくのはたいへんです。知的に進んだ文明国のなかでは最難関、とんでもない競争社会。こどもたちは死ぬほど勉強しなければならない。
この社会でストレスなく生きていくためには高収入が条件。アート専攻の学生さえBusinessに直結する事が必要と、そんな意識を強く持ちながら過ごしているようです。
芸術工科大学の学生達と話す機会を持ちましたが、
デザインとコミュニケーション(メディアとかヴィジュアルデザイン)の接点あたりを学びたいというモチベーションがとても高い。
デザインをマネージメントする機能を国に集中させていく、その一貫を担うのだと。
それが「ファインアートでは金にならない」というようになり・・
純粋なアーティストが生まれにくい土壌ができている、そんな風に感じました。
それはこの国の個性なので、肯定すれば良いのですが。

Designweek関連イベントSingapluralの公園アート。夜の憩いの場に。

Designweek関連イベントSingapluralの公園アート

Designweek関連イベントSingaPluralの公園アート by Claudio Colucci

の国にはコンテンツがないのですね。
ストリートレベルのアートなどは、ほとんど生み出されていない。
欧米ブランドの直営店はラスベガス並の規模で、ぱっと見、度肝を抜かれますが、所詮借りもの。結局は飽きてきます。
路面店がない。インショップばかり。個人がセレクトしたような店が少ない。よって小売業がつまらない。
アイデアがないので多様性がないのです。
それで、ひとまず、どうするか? クリエイターやアイデアを、まずは輸入しよう・・

 
Shops at Marina Bay Sans 内部 3層構造

Shops at Marina Bay Sans 内部。通路の一部が運河になっている。エンターテイメント性高い。


Shops at Marina Bay sans。内部からつながるVuitton Island Shop。Vuittonでは世界第2位の規模



ンガポールは巨大なハブ都市(国家)です。
デザインハブとしてもアジアNO1.のインフラを構築して、コンテンツを呼び込もうと言う意図の元、Singapore Design Weekリニューアルとなりました。(開催は3度目だが今回からが本格的)
草の根運動からはじまったミラノやロンドンでのデザインフェアとはそもそもの生い立ちが違うようですが、
勇気を持った投資(金の力)で強引にやってしまうところに、この国のすごさとユニークさがあります。
シンガポールは今までも、そしてこれからもハブ(中間都市国家としての)機能を軸に存在し続けるでしょうが、
トレンドテーマゾーンを加えたIFFSやMaison and Objet誘致のように、クリエイティブを「鑑賞する」場をも増し続けるのです。
そのうち、欧米のブランドを借りてくるだけではなく、独自コンセプト、独自デザインをやっていきたいいう需要と動機が産み出されてくるのでしょう。
そのためにはデザイナーの育成が必要。しかし今、まだまだ少ない。
シンガポールデザイナーの育成のためにも最初は海外の優秀なデザイナーの手腕を借りることでしょう。
かつて韓国も当面は韓国人建築家のデザインを禁止しました。国家ブランディングのためです。 

ンガポールは国の進化のために国民ひとりひとりにシビアすぎる厳しさを求めながら、
あらゆるカテゴリーのハブ都市になろうとしています。
港湾ハブから発展した国ですが、金融~情報、そして今、将来への重要な成長要素がクリエイティブと認識し、そこに投資をはじめたのですね。

シンガポールの都市開発は何から何まで人工的だけれど、その中で個性を見つけていこうとしているようです。
人工的でも、軸ができれば、郊外の熱帯雨林などの自然未開発地区と連携させ、
他にない個性を表現していけるかもしれませんが、その絵はまだ誰も見ていません。 
シンガポールはクリエイティブ・ハブに向けての一歩を踏み出しました。
何からでも学ぼうとする姿勢はとても素直でたくましい。 
今回行ってみて、肌身で感じました。
 
郊外のプラナガン地区

刀剣女子へ

小説「秘剣こいわらい」 主人公メグルの持っている棒は、鴨川の土手で拾った「流木」、かと思いきや、実は500年前からそこに落ちていた桜の古木と判明。長さ40センチ。脇差の長さです。メグルは選ばれた剣士。棒を持てば無敵。川又新三は賀茂河原に住みながら、剣術の稽古をする。真剣を使...