2018年11月12日月曜日

とくしんのいかん世の中 人生幸朗・生栄幸子

執筆のトレーニングに(特に会話に)漫才の書き取りをします。一字一句すべて。昔の漫才は本当に無駄がない。練られているというか、これこそ芸。
ということで、「とくしんのいかん世の中」人生幸朗・生栄幸子さん。どうぞ。

幸朗「本日はまことにもってお日柄もよろしく、おめでとうございます」
幸子「そうやねぇ、めでたいねぇ」
幸朗「思い起こせば」
幸子「何を思い起こすねん」
幸朗「私たち二人が結ばれましたのも、ついきのうのようで」
幸子「あほ!(叫ぶ)化けるほど生きてるくせに、なに言うとんねん。この老いぼれ!(叫ぶ)」
幸朗「まぁ、私どものことはさておいて」
幸子「はい」
幸朗「本日はめでたい」
幸子「そうやねぇ」
幸朗「が、」
幸子「何か、言いたいことあるんか」
幸朗「最近いちばん腹立つことは」
幸子「ええ」
幸朗「新聞代の値上げや」
幸子「ああ、それねぇ」
幸朗「突然六百円も上げやがって」
幸子「えげつないですねぇ、これはねぇ、六百円もねぇ」
幸朗「これ、皆様、どう思いなはる」
幸子「はい」
幸朗「それでワタシは言うた。えげつないことすない!」
幸子「えげつないことせんといてほしいわねぇ」
幸朗「とくしんのいく理由をはっきりせい! 言うたらね」
幸子「はい」
幸朗「新聞が赤字のために、これは上げさしてもらわなしゃあないと」
幸子「ふーん」
幸朗「向こうはそう言うんだ。けど、皆さん聞いてください」
幸子「はい」
幸朗「私は何十年新聞読んでるけどね」
幸子「ふん」
幸朗「赤字の新聞見たことない」
(幸子、黙ってうなずく)
幸朗「新聞は皆黒字やて」
(幸子、黙ってうなずく)
幸朗「とにかく今の世の中ね」
幸子「上がりっぱなしやね、何もかも」
幸朗「赤子の手をねじるようなことさらしよる」
(幸子、大きく二度うなずく)
幸朗「何でもかんでも上げたらええもんやないわい!(叫ぶ)」
幸子「高いわねぇ。風呂銭でも百八十円になってる」
幸朗「上げな損のように上げてけつかる」
幸子「ふん」
幸朗「この間も雨上がりの道歩いたら、ハネまで上がりよる」
幸子「関係ないわ、それは。気ぃつけて歩け、ボケザル」
 幸子唄う。
♪赤いリンゴにくちびる寄せて〜黙って見ている青いそら〜♪
幸朗「また唄うとる」
♪リンゴは何にも言わないけれど、リ〜ンゴの気持ちぃは〜よくわかる〜♪
幸朗「やめい!(叫ぶ)」
幸子「何で止めるんや。気分よう唄うとんとに、止めるな、このどろがめ!」
幸朗「なんというわけのわからん唄を唄うか、このおろか者めが」
(幸子黙る)
幸朗「銃殺にさすぞ、バカモノ」
幸子「偉そうに言うな、このハナクソ。これはな、並木路子さんのリンゴという唄やで。この唄のどこがあかんねん」
幸朗「たしかに・・・戦後の、あの乱れきった世相に、一条の光を投げかけたと言われる、あのリンゴの唄」
幸子「そうや」
幸朗「この唄は確かにすばらしい唄やと思います。しかし、この文句が気にいらん」
幸子「へ〜ぇ。この唄のどこがいったい気にいらんねや」
幸朗「赤いリンゴにくちびる寄せて、黙って見ている青い空。なるほど、そこまではまだ黙って聞いといたろ」
幸子「ほな、そんでええやないの」
幸朗「そのあとの歌詞が気にいらん」
幸子「そのあとの文句言うたらどないやねんな」
幸朗「えっ、リンゴは何にも言わないけれど、当たり前や、リンゴがもの言うてみぃ、くだもんやのおっさん、うるそうて寝てられるかい!(叫ぶ)」
幸子「しょうむないことばっかり言うな、天王寺のどろがめ」
幸朗「責任者出てこい!(叫ぶ)」
幸子「出てきたらどないすんねん」
幸朗「あやまったらしまいや、ごめんちゃい」

2018年11月1日木曜日

JAZZ TAXI試乗しました。贅沢な移動空間。



近畿タクシー(神戸市)所有のJAZZ TAXIに試乗させてもらいました。
ロンドンタクシー(4世代前)に、富士通テンのオーディオECLIPSE(150万円相当)を組み込んでいます。
昼間の市街地を走ってみました。それもよし。夜景を見ながらの六甲山JAZZはだったら最高でしょう。
ギタリストをひとり乗せて観客2名(サックスのクインテット+生ギタリスト)という、超ミニライブもやったことあるそうです。
メチャ贅沢ですね。
神戸JAZZ DAY 、JAZZ STREETにも登場してほしいです。
「普通に予約いただければJAZZとともに、お迎えに上がります」
とのこと。



動画はこちら




2018年10月30日火曜日

存在は絶えず震えている

緑あふれる絵画の前に立ったとき、木々が発する息吹を感じる。
森を写生したものじゃない。具象的な再現描写でもない。自分自身が自然の一部となった、あふれるような感受を描いている。

「存在はあなたの中にある。あなたと同じように」
ヨーガの経典、「バガヴァッド・ギーター」で示されることばを思い出した。


今回の展覧会のタイトルは「存在は絶えず震えている」。
なるほど。
しかし訊ねてみると彼女は、ヨーガのことは知らない。意識していないと言う。
それでこうも訊ねてみた。
松宮「タイトルはちょっと村上春樹的かな」
あやりえ「村上春樹は好きです」
松宮「ヨーガと村上春樹を足してみればこうなるよ『存在は絶えず震えている。わたしと同じように』
あやりえ「ふうん」

ヨーガを知っている、知らない、村上春樹的……そんなことで語るべきじゃない。
人には生まれながら美を理解する感覚が埋め込まれているということ。あなたと同じように。
芸術家はそんな美を、観る者、聴くものに、感情を形にして伝えることができる伝道者。


彼女の絵には中国絵画における気韻生動というテーマがある。
「『気韻生動』は古くから中国の絵画の評価基準である六法のうちの第一『気と韻(生命の流れとリズム)が活き活きとしている』こと。自分自身も自然の一部であるという東洋前近代の主客的世界観を絵画として表現することの試み」

六法ろっぽう)がわからないので調べてみた。

「りくほう」ともいう。中国南北朝時代、南斉(なんせい)(479~503)の謝赫(しゃかく)が『古画品録(こがひんろく)』で述べた、絵画制作の六つの要点。このことばは東洋絵画における真髄を表したものとして、現在でも重宝がられている。確かにその内容は的確で含蓄があり、長い年月を経てもその輝きを失わない。その六つとは、(1)気韻生動(きいんせいどう)=気の充実した生き生きした表現、(2)骨法用筆(こっぽうようひつ)=骨格のしっかりした線で対象を確実に把握すること、(3)応物象形(おうぶつしょうけい)=対象の形に応じて写実的に描くこと、(4)随類賦彩(ずいるいふさい)=対象に従って色をつける、(5)経営位置(けいえいいち)=構図をしっかり決める、(6)伝移模写(でんいもしゃ)=古画の模写を行い技術・精神を学ぶ、以上である。このなかでも「気韻生動」は、芸術全般に適合することばとして広く使われてきた。
日本大百科全書(ニッポニカ)の解説



むずかしく考えることはぜんぜんない。
彼女は心の感じたことに様々なニュアンスを込め、絵筆を進めている。
居心地がいい。


緑あふれる絵画の前に立てば、深呼吸してみたくなる。

すてきな「スピリチュアル・エクササイズ」です。







 綾 理恵展-存在は絶えず震えている-

10/29(月)-11/6(火) 会期中無休
ギャラリー風
〒541-0041 大阪市北浜2-1-23 日本文化会館9F

2018年8月21日火曜日

世界のパワーバランスがおかしくなる中、音楽は今から本当に必要とされる時期に入る。

ジャパン・ステューデントジャズフェスティバルの初日(中学生の部)、黒田卓也さんに会いました。15才の時に聴いたクリフォードブラウンにショックを受けて、ジャズメンを目指した、と聞いていたので、その頃の心境から話をはじめてみたかったからです。
「鳥肌が立ちました。やわらかくて大きいサウンド。トランペットの芯のまわりを空気が覆う。フレージング、技術がすばらしすぎる」「いい人のイメージがあるブラウニーだけれど、ライブを見れば違います。音楽家としてぶっ飛んでいる。表現したいという執念があふれている」

日本人で初めてBLUE NOTEと契約した黒田拓也。アフロはステージで「目立つ」事に役立っているという。


それから話は、若者のJazz、これからの音楽へと進みました。
高校野球まっただ中の期間(8/17〜19)、神戸文化ホールでは中高校生の<ジャズ甲子園>ステューデントジャズフェスティバルが開催された。

初日ゲストはフェスティバル出身者のユニット。スペシャルゲストの黒田拓也、広瀬未来(甲南高校出身)ほか、高砂高校、六甲アイランド高校など出身者たちで校正。音楽を一生の友にする楽しさが満開だった。生徒たちも自分たちの未来と重ね合わせたかもしれない。





 彼とこれからのJazzはどうなっていくかを話しました。ジャパン・ステューデントジャズフェスティバルも34年目を迎え、生徒たちのレベルも上がっていますが、聴衆は年寄りが多く、祖父、祖母が孫の発表会に来ているという景色なのです。街中のJazz Clubもお客様は年配ばかり。これはいかん。
 ニューヨークはどうなんでしょう。
「この5〜10年で変わってきています。Jazzはこうあるべきという概念を破るスタイルにも人気があります。Jazzを解放しようとする動きが出てきて、Robert Glasperがその代表です。彼は音楽シーン、Jazz、R&B、クラシックなどに摩擦を起こし、その摩擦がエネルギーを起こしています。もはやJazzをJazzと呼ぶ必要もない、と発言もしています」

そこであらためてRobert Glasperの「So Beautiful」を聴いてみました。
たしかに今の時代、次の時代に何をすべきか、想いに満ちた演奏です


Robert Glasperの解説(中山千尋<http://mikiki.tokyo.jp/articles/-/12800>
90年代後半以降のブラッド・メルドーを主流とするストレート・アヘッドなジャズ・ピアノ・スタイルでデビューした当時、ロバート・グラスパーは〈黒いブラッド・メルドー〉と囁かれたほどだ。その煌びやかなピアニズムは数々のサポート・ピアニストとしての演奏でもうかがい知ることができる。難解なコード進行や変拍子を軽やかに、そして最もスタイリッシュでソリッドな奏法で表現できるピアニストはそう多くはないだろう。興味深いのは、ロバート・グラスパーが彼自身の職人的なジャズ・ピアノ技法を突き詰めるというベクトルではなく、ジャズのパラダイムを転換するという最も重要な役割を果たすアーティストという方向にシフトしたことだ。同時代のカリスマ的なアフリカン・アメリカンのミュージシャンたちがそうであるように、彼自身の音楽のルーツであるチャーチ(教会)/ゴスペル・ミュージックをさらに深め、独自の進化を遂げているロバート・グラスパーこそ、いまのジャズにとって台風の目なのである。〈ジャズ=ロバート・グラスパー〉。そんな等式が、現代においては腑に落ちる答えではないだろうか。ロバート・グラスパー・エクスペリメントでの活動でもカリスマ的な人気を誇る彼には、ジャンルを問わず若い世代のフォロワーが数多い。そんなことからも、その音楽の影響がどれだけ大きいかを物語ることができるであろう。



ジャズは、どうしても難解だと思われがちでけれど、いいと思ったものを正しい形で伝えれば、ジャズの世界も広がる。20、30代の若い世代が『きょう暇だから、ジャズでも聞きに行くか』って。そういう会話が普通に聞こえるようになったらいいな」
 じゃあ、どうすればいい?
「ミュージシャンが演奏の機会を増やすこと、ミュージシャンが演奏できる機会を提供すること。いいものを聴く機会が増えれば、プロモーターやプロデューサーも目を付ける。ミュージシャンは演奏の機会が増え、ハコの入場料を下げることもできれば若いリスナーが参加しやすくなる」

 むずかしいでしょうか? 簡単ではないかもしれない。

 そこでステューデント・ジャズフェスティバルなのです。中学高校生による感度の高い演奏会。素敵なコンテンツ・素材があるではないですか。
 フェスティバルで受賞にあたりするレベルの演奏を聴けば、ファンになること請け合いです。しかも安い。入場料は¥1,000,学生なら¥500で、1日6時間も聴けます。


 ジャズが閉ざされてるという問題点は、良くも悪くも1940〜60年代あたりのジャズメンたちがすごすぎることにもあります。音大の学生だって、チャーリー・パーカーやセルニアス・モンク、クリフォードブラウンなんかを目指す人が多い。未だに廃れない人気は、彼らがいかに巨人だったかにあります。









しかしパーカーもマイルスも当時は保守派から「そんなのはジャズじゃない」とか言われたんです。じゃあ、いまの革新はなんですか?
Robert Glasperはたしかにそうかもしれない。(グラミーだって獲りました)でも革新は世界のトップだけの仕事じゃない。新しさは神戸のステューデント・ジャズフェスティバル2018にもあったのです。











 僕は、グランプリに当たる神戸市長賞を獲った伊丹市立伊丹高等学校がラストに演奏したにジャズの革新を見ました。

<The Gathering Sky>訳せば「空を集めて」。空想へ誘われ、広がる世界。やさしい曲想である半面、むずかしい曲です。解釈も技術もアンサンブルも。ところがパットメセニーのオリジナル・ギターサウンドよりも、生徒が奏でるソプラノサックスのほうに世界を広く感じ、心さえ癒されたのです。ギターを管楽器に代えたことで、クラシックの楽曲にさえ聴こえました。アレンジはジャズの解釈を広げています。高校生がここまででやるのです。



伊丹市立伊丹高等学校はグランプリに当たる神戸市長賞受賞。ソプラノサックスとトロンボーンでも個人賞を穫った。



 2日目の審査員評で古谷充さんはこう仰いました。
「演奏のレベルが年々上がり、上位は差がないように聞こえるかもしれない。しかし、小手先と、修練を積み上げた演奏にははっきりと差が出る」
3日目の審査員評宗清洋さんも、リズムセクションの重要性とともに付け加えました。
「テンションを使うにしても、わかって使う事が大切。行き当たりばったりはだめだ」
上位チームはそんな厳しい審査員のメガネにもかなった演奏を披露しました。

 生徒たちはまだまだ羽ばたけます。だって年長でも18歳。
フェスティバルのオーラスを飾った<The Gathering Sky>、空の広さとともに、ジャズはもっと広い空へ翔る、そんな思いを抱かせてくれた演奏でした。美しい音に包まれ、今を大切に生きよう、そんなことさえ感じてしまいました。

 聴衆にサマソニに行くような世代が少ないのは寂しいことです。文化を楽しむ機会損失です。受賞レベルの演奏を聴けば、ファンになること請け合いなのに。
惜しくも2位の高砂高校。ドラムとサックスは個人賞受賞。来年がんばれ。
兵庫県立国際高校。歌姫がヴォーカルで個人賞。





 さて、話は戻って黒田卓也さん。
「世界のパワーバランスがおかしくなる中、音楽は今から本当に必要とされる時期に入ると思っています
 彼も未来へ向かいます。
「Clifford Brown with Stringsは素晴らしいけれど、自分が演奏家としてそこへ戻ることはない。大ファンには違いないけれど、次へ進まないと」

 進む方法を、生徒たちからも教えられましたのではないでしょうか。
 今の若者はかつてジャズが流行った時代を知りません。熱気の恩恵を受けていません。逆に言えば、なにをやってもいいのです。情報もいっぱいあります。自分の部屋で、スマホで、チャーリー・パーカーとマイルス・デイビスとロバート・グラスパーを並行して聴けるのです。これがジャズ、なんて狭い範囲でくくる時代じゃない。ジャズは革新です。
フェスが終わって祭りのあとの気分。でも、秋にも冬にもJazzはあります。新しいJazzを見つけに、街へ出ましょう。
Clifford Brown with Strings 黒田卓也さんの心の友。でも次へ進む。


報道ステーション・テーマ曲 「Starting Fiveby JSquad

 神戸文化振興財団の方からお聞きしましたが、神戸は路上ライブの場所がほとんどないということです。行政はちょっと手を貸してあげて、公園や駅前、商店街などを使えるよう、間に立ってあげてほしいものです。井の頭公園では借りやすいシステムがあるそうですし、目を海外へ向ければ、ニューヨークやパリでは、素敵な路上ジャズライブがいっぱいあります。場所などいくらでもあるでしょう。ライブハウスに出る前の腕試し。部活帰りの高校生にプロも混じってジャムをする。飛び入りですぐ合わせられるのもジャズの魅力です。そんな景色を神戸で見たい。まずは一ヶ所、場所を作りませんか。ステューデントジャズフェスティバル開催中も、市内中心部にビッグバンドの席を作っておいて、高校生たちも街中で一曲披露してから解散する。駅ピアノならぬ、南京町入口ピアノ、とか。街をもっと魅力的に。やり方次第。やりかたは何通りもあります。神戸から、素敵な演奏をもっといっぱい届けましょう。





2018年8月2日木曜日

神戸ユース・ジャズ・オーケストラ定期演奏会2018

ユースの演奏を聴くたび、中学生に戻って管楽器をはじめたい、と思ってしまいます。当時は生ギーターとバンジョーを弾いて、自分で詩を書いて字余りなフォークソングを歌ってました。「トランペット吹いてみたら?」そんなふうに勧める人があれば、人生変わったかも。どちらにしても、今は若者を応援するのみです。ユースジャズオーケストラは、8/17.18.19の全日本スチューデント・ジャズ・フェスティバルにも出演します。今回はFUNKにも挑戦。16ビート素敵!


定期演奏会のゲストファミッチー。バッキングする小柄な中学二年生ギタリストはバンドで最年少。フレディ・グリーンばり。




カラオケでは100点連発のヴォーカリスト登場



2018年2月9日金曜日

アイスホッケーの魅力解説と、ピョンチャン冬期五輪観戦ガイド

アイスホッケーの魅力解説と、ピョンチャン冬期五輪観戦ガイド

アイスホッケーの魅力

スポーツはざっくり大別すると陸上などのアスリート系、格闘技系、そしてボールゲームですが、人気が高く給料をいっぱい稼げるプロがいるのはチーム対抗のボールゲーム(球技)です。世界中で普及するサッカーがあり、アメリカには4大プロスポーツ、NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)、NBA(ナショナル・バスケットボール・アソシエーション)、MLB(メジャー・リーグ・ベースボール)と並んでNHL(ナショナル・ホッケー・リーグ)があります。

 アイスリンクの大きさは60メートル×30メートルでバスケットボールコート4つ分です。たたみなら1500畳。ゴールの大きさは幅1.9メートル×高さ1.2メートルです。
 試合は1ピリオド20分を3回。プレーが止まると時計も止まるので、実際の経過時間は40〜45分くらいとなり、サッカーの前後半と変わりません。しかしそれを3回やります。
プレーヤーはひとチーム6人。センタープレーヤーが両サイドにフォワードを従え、ディフェスは右と左に1名ずつ、そしてゴールキーパー(ゴーリー)。試合開始は向き合ったふたりの選手間に審判がパックを落として取り合う「フェイス・オフ」ではじまります。
ゴーリーを除く5名は攻めたり守ったり臨機応変に動きます。ディフェンスだってサッカーより断然得点に絡みます。
 腰を落とし膝を曲げた姿勢で、ダッシュ、ストップを繰り返し、接触プレーも多く体力の消耗が激しいので、選手の交代はいつでも何人でも何回でもオッケーです。審判の許可を得る必要はありません。1分間も動いたらヘロヘロになるので、めまぐるしく交代します。
 氷の上なので履くのはスケート靴です。陸上スポーツと違ってスケートはまっすぐだけではなく斜めに、うしろにも滑れます。うしろ向きにも前と同じくらい速く滑る選手もいます。小回りが利くように、ハニュウ君やマオちゃんのフィギュアスケートと比べるとホッケー靴の歯は短めになっています。(スピードスケートはいちばん長い)。選手は自分好みの滑り具合にするため一週間に一度は歯を研ぎます。板前の包丁と同じです。トップ選手のスケーティングスピードは男子で時速40キロ、女子でさえ20キロ以上出ます。
 前後左右にも速く走れるという点こそ、他のボールゲームといちばん違うところです。ドリブルやフェイントがうまい選手が、サッカーでいえばメッシやネイマールが超絶ドリブルでかわす、というプレイはホッケーではなかなかにむずかしい。ディフェンスはバックスケーティングでもスピードが落ちず、ボディチェックもできる(からだを押さえ込みにいにいく)からです。一対一の局面ではなかなか抜けません。だから選手はいろいろなプレイを考え、組み合わせるのです。
 ボールの代わりに使うのは円盤状の硬質ゴムで作られたパックと呼ばれるものです。大きさは直径7.62センチメートル、高さ2.54センチメートルで、170グラム。パックを操るスティックは先端がくの字に曲がる板状カーボン素材で大きくしなります。パックをスティックのしなりで思いっきり打つと男子プロなら時速180キロメートル。野球のピッチャーでもこのスピードは出ません。ピッチャーライナーのスピードで、鯖缶くらいの大きさと重さのパックが飛んでくる、そう思えば、迫力もわかるでしょう。冷やした方が滑るので公式試合に使うパックは零下7度で保存されています。
 猛スピードでぶつかり合う迫力は半端ありません。男子プロでは殴り合いさえ公認されています。ボクシング以外のスポーツではアイスホッケーのみルールで規制されていないのです。脳しんとうの危険が認識されルールも改正の方向にありますが、チームメイトが激しいヒットを受けて怪我をしたとかしそうになったりすると、ベンチから全員飛び出しての殴り合いになります。身長が190cm以上で体重が100kgを超えるプレイヤーもざらにいます。ボストン・ブルーインズのキャプテン、ズデーノ・チャラは身長が211cm、体重が115kgの巨漢。レスラーのようなプレイヤーがフルスピードでぶち当たるのです。ボディチェックが反則にならないという意味では、サッカーよりラグビーに近いスポーツかもしれません。ただし露骨な暴力やスティックで足を引っかけたりすると2分間の退場となりペナルティボックスに入ります。相手を出血させたりしたら5分間の退場。ファアプレーの基準点はしっかり持っています。相手が退場したらパワープレイという大チャンス。ゴーリーをベンチに戻し6人攻撃でたたみかける戦術があります。
 選手は身を守るためユニフォームの下はパットで完全防備、顔面シールド付のヘルメットに頑丈なグローブを着けています。プレーヤーの防具は着けてみればわかります。たいして重くない。スイスイ滑れる。しかしプロテクション能力はしっかりしています。防具をきっちり着けてさえいれば、倒され転かされひっくり返っても痛くありません。だからプレーヤーはすぐ立ち上がって走るのです。接触プレーごとに痛い痛いと泣き言を垂らすサッカーとは違うのですね。
 
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 ただし、ゴーリーだけは重装備です。危険なポジションで、プレーヤー用の防具では死んでしまいます。手の甲や足に特殊なパッドを装着し、利き手に専用のスティックとブロッキングパッド、反対の手にはキャッチンググローブ、足にはウレタン製の大きなレガースを着けています。プレーヤーより防具も靴も頑丈に作られていて、防具の重さは20kgもあります。重たい防具を着ているのに、さまざまな姿勢でシュートを防がなくてはならないため、力持ちの上からだの柔らかい人が選ばれる傾向にあります。小さなゴールに大きなゴーリーがいるとすき間が少ないです。それで選手はパックを浮かせて肩口を狙ったり、股の間、味方のシュートをスティックに当てて軌道を変えたり、シュートフェイントでタイミングをずらせたり、ありとあらゆる工夫で得点を狙うのです。
 リンクの周囲は高いフェンスに囲まれています。ゴール裏にもフェンスがあって跳ね返ってきます。シュートが外れても、パックが外へ出ないのでプレーが止まりません。わざと壁にバウンドさせるパスも可能です。手や足を使ってパスもできます。
 北米プロリーグやオリンピックではスピード感に溢れた美しいプレイがいっぱい出現します。本当に美しい!
 世界最高リーグ以外の試合だって楽しい。学生リーグで、特に下部リーグではチームに6人ぴったりしかいないこともあります。一試合を通じて交代なし。地獄です。しかし見ている方は「がんばらんかい」と声援を送るのです。(人の苦労は見ていて楽しい)また下部リーグの試合なら観客席に座らず。リンクサイドで観ることもできたりします。フェンスから体を乗り出せば目の前を選手が走り、冷気が風に舞います。プレイが一流でなくとも、アイスホッケーの迫力を肌身で感じることができます。下手クソだからこそボディチェックが多発し、一触即発になることが多かったりします。それも他人事。「やれんかい!」と声援を送ります。
 プレイの自由度が高く、最高のスピードがあり、格闘技的要素が詰まったボールゲーム。それがアイスホッケーです。



冬期オリンピック女子アイスホッケー観戦ガイド

2017年2月にオーストラリアで行われた世界選手権ディヴィジョン1(2部にあたる)でスマイルジャパンは全勝し、次回の世界選手権でトップディヴィジョン(1部)に上がりましたが全敗して降格しました。そしてソチ五輪も全敗。しかし昨年、ディヴィジョン1で全勝してトップディヴィジョンに復活しました。トップに上がってもまた全部負けるんじゃないの? いえいえ、チームはほんとうに強くなっているのです。平昌オリンピック予選を勝ち抜き本戦出場権を獲得し、その年の世界選手権ではゴーリーの藤本奈那が最優秀ゴーリーに選ばれるまでになりました。
 女子のトップはずっとアメリカとカナダです。世界ランクの1位と2位を入れ替わりながら切磋琢磨しています。ヨーロッパの強豪国もこの2強には長年勝てないでいます。ところがスマイルジャパンは2016年の末、カナダ女子プロリーグに所属するニューヨーク・ラペターズと2試合練習試合をして、2試合とも勝ちました。
 五輪直前の国際壮行試合もランク上の、ロシア、ドイツ、チャコに5連勝しました。
 なでしこジャパンの奇跡は記憶に新しい。
勝てない敵に勝つ事も、もはや夢ではないところまで来ているのです。
 さあ、平昌オリンピック。
 がんばれ、スマイルジャパン。




スマイルジャパンをモデルにした小説「スマイル」
漫画バージョンは、はたのさとし作







2018年2月2日金曜日

スマイルジャパン、五輪でメダル狙えるチームへ変貌!

アイスホッケー世界ランキングは過去4年間の世界選手権と直近のオリンピック順位のポイントで決まります。
スマイルジャパンの2017年度女子世界ランクは9位。
1位はアメリカ、以下2位カナダ、3位フィンランド、4位ロシア、5位スウェーデン、6位スイス、7位ドイツ、8位チェコ、9位日本(ちなみに韓国は22位、北朝鮮は25位)となっています。

戦績から見ると、ソチ五輪は金メダルがカナダ、銀がアメリカ、銅スイス、4位スウェーデン、5位フィンランド、6位ロシアです。
直近の2017世界選手権は金メダルがアメリカ、銀がカナダ、銅フィンランド、4位ドイツ、5位ロシア、6位スウェーデンとなっています。(日本は2部リーグ相当のディビジョン1で優勝。全体では9位にあたります。次回の世界選手権はトップディビジョンで戦います)

何が言いたいかと言えば、カナダ、アメリカの2強以外は団子状態だということです。
2016年の末には北米女子プロリーグに所属するニューヨーク・ラペターズと2回試合をして2回とも勝ち、力が上位に迫ったのを見せてくれました。
そして、最近の国際試合でスマイルジャパンは上位ランクの国にほとんど負けていません。昨年12月の対ロシア第1戦は4−5で負けましたが(延長でPS戦)それ以後、第2戦を2−1で勝ちきり、今年に入っての対ドイツ第1戦は6−0、第2戦3−1、そしてチェコ第1戦1−0、第2戦4−1と5連勝しています。


平昌五輪。
なんとか準決勝へ進んでアメリカかカナダと戦いたいですが、本番で簡単な試合などありません。まずは緒戦のスウェーデン。
がんばれ、スマイルジャパン!
まんが はたのさとし



2018年2月1日木曜日

たくましくなった日本女子アスリートたち

第一戦は安倍総理も応援に駆けつけるそうです。盛り上げてください。
さて、日本女子アイスホッケーは、2010年のバンクーバー冬季オリンピック予選敗退(中国に負けてしまった)のあと、やっと、気合いを入れた選手強化がはじまりました。しかし当時はどこを強化したらいいか立ち往生してしまうほど、問題だらけだったみたいです。日本代表選手なのに、懸垂や腕立てが「一回もできない」選手がいたとか。
かつて日本人が世界で戦えるのは「技術」「器用さ」がキーとなる競技が多かったですね。ひるがえって最近は陸上や水泳のような「まずは体力」といった種目でも金メダルが増えてきています。日本人に合った、日本女子に合った、そのスポーツに特化した、個人別のトレーニングメニューが設計/実行できるようになって、たくましいアスリートがたくさん出てきているのです。他スポーツから智恵を借りる仕組みも増えています。
予選で負け続けていた頃の女子アイスホッケーを知る人には、最近のスマイルジャパン選手ひとりひとりの「アスリート具合」がわかると聞きます。
スケート競技は(スピードもフィギュアも)下半身を異常なほど鍛える必要があります。膝を深く曲げ、腰が降りた姿勢でこそ、キレのある動きができるからです。スピードスケートの小平奈緒選手のドキュメント番組で「かかとから着地する」ようにしてからタイムが伸びたと言っていたのを見ました。

わかります? じゃあ、やってみましょう。
膝を深く曲げます。それから片足で立ち、かかとに体重を移してみてください。
どんなに辛いか(涙;)
しかし、この姿勢で全身の体重を支えるこそ、最高のプレイにつながるのです。
速く走り、素早くターンし、パスもシュートも速い。
世界を驚かせよう。スマイルジャパン!
スマイルジャパン、アメリカ代表と対戦!
絵 はたのさとし












2018年1月31日水曜日

スマイルジャパン、五輪前最後の大会はドイツ、チェコ戦全勝。勢いに乗って平昌入り。


アイスホッケーはベンチ入り22人です。
フォワードが3人(センターと左右)×4セット、ディフェンスが2人(左右)×3セット、ゴールキーパーが2人。ほぼ全員が試合に出ます。学生リーグや下部リーグでは1stセットから力のある順に2ndセット、3rdセット(4まであるチームは少ない)となりますが、トップランクのチームでは戦略的にセットを組みます。たとえば1stは「チェッキングライン」。とにかく走り回って、相手を前に出させない、または相手エースをつぶす。2ndは得点力の高い選手を入れてガツガツ仕掛ける。3rd、4thは守備力を上げて試合を安定させる。というようなことです。もちろんアイスホッケーだから臨機応変、一瞬のチャンスはいっぱいあるけど、相手セットを見ながら対応を考えていきます。この作戦をやるためには、力の落ちる選手がいないことが必須なのですね。いまのスマイルジャパンは22人、誰ひとりヘタな選手がいません。とくにスケーティング。腰が低く、ターンやバックスケーティング、クロススケーティングが上手い(とくにディフェンス陣の安定感・・と僕は感心している)。力強いスケーティングによって、スペースへすっと動き、パスレシーブが正確にできる。アイスホッケーはただ前に行けばいいように思うかもしれませんが(下手なチームはそうなってしまうのですが)、戦術的に試合を組み立てるなら、動き出しと正確なパスレシーブが決め手となるのです。プロはパスをほとんどミスしません(アマチュアはぽろぽろこぼす)。
まず、オリンピックはここが試合の見どころです。
トップレベルの試合が面白いのは双方プレイが正確なので、格闘技的要素にボールゲームの楽しさが加わるということですね。サッカーでもそうでしょう。ゴール前に放り込んでヘディング勝負だけの試合は面白くない。バルセロナのイニエスタ、メッシ、ネイマール(移籍したけど)の細かいパスなんか拍手したくなる。
正確なプレイは疲労も少なくなる。試合終盤になっても走り続け、相手が疲れたところで攻め立てる。そんな戦術をとれるチームになりました。
平昌オリンピック本番の予選はリーグスウェーデンとスイス、勝てば準決勝・決勝はおそらくアメリカとカナダ。
世界トップレベルと戦える準備はできた。

がんばれ、スマイルジャパン。

2018年1月26日金曜日

五輪は平和の祭典。朝鮮南北合同チームもがんばって、と言いたいところですが

オリンピックは平和の祭典。女子アイスホッケー朝鮮南北合同チームもがんばって、と言いたいところですが心配。

平昌オリンピックの出場チームは世界ランク上位は予選免除、下位が予選を行って出場権を獲得しました。
現在はアメリカ、カナダの2強、日本を含む他の5チームは団子状態。どこがメダルに食い込むか、2強を食う可能性はあるか、という状況です。
韓国だけは地元枠で予選免除。そして、はっきり言って弱い。
その上、政治決断の急造チームでまとめるのも難しい。
元々、サイズの小さいアジアのチームが勝つことが難しいスポーツな上に、この状況なのです。

日本は外国に勝つため
「最後まで走る体力」
「パスの多用」
「プレイの正確さ」を徹底的に鍛えてきました。
スマイルジャパンはスケーティング技術、パスレシーブの正確性が格段に上がっています。
外国選手に勝つために、この基礎が必須なのです。
ラグビーワールドカップで日本が南アフリカに勝った前提として徹底的な体力アップをしました。これと同じです。
今のスマイルジャパンの選手は、半端ないほどの筋肉質です。体力なら朝鮮半島の選手もたくましいでしょうが(女子アイスホッケーは男子に認められる「ボディチェック」がルールで禁止されています。当たりに行けません、でも)大きな選手にからだを寄せられるとパックを奪われてしまう。日本は寄せられる前にパス戦術でゲームを組み立てるスタイルをだいぶ確立しました。
これにはソチの敗戦以降、4年という時間がかかりました。
「パスで行こう」と決めても簡単じゃない。
アイスホッケーはスピードが速い上にパスは複雑です。
複雑だからこそクリエイティブで見ていて楽しいのですが、急造チームでは難しいのです。


日本の緒戦はスウェーデン、実力は拮抗。
勝てる可能性はじゅうぶんあります。
男子スウェーデンは世界1になるほど強いですが、女子なら勝てる! 
スイスも同じ。
予選リーグで2位になれば決勝トーナメント進出ですが、1勝1敗なら3チームの総得点で決まります。そこで3チームとも対戦する朝鮮合同チームが鍵となるのです。そこで何点獲れるか。
実績からすれば、朝鮮チームはランクが下。日本対韓国は過去7試合で日本が全勝。総得点も日本が100点以上で韓国は1点。行動チームは準備時間もないのでおそらく、シンプルな「走ってシュートしてリバウンド」といったプレイに落ち着くでしょうが、とはいえ、試合というものはどちらに転ぶかはわかりません。一発勝負ですしね。
そしてなんといっても地元。大応援団に美女軍団。やりにくいことは確か。


もうひとつの心配。それは朝鮮合同チームがやけっぱちになり、政治問題化することです。
かつて北朝鮮(男子)はカナダとの試合で20点以上の差をつけられて負け、北朝鮮側の露骨な反則プレーでマジな喧嘩になったことがあります。そうなってしまったら、どうするのでしょう。大統領はどんなコメントを出すのでしょう。北朝鮮国歌の反応は?

日韓戦は予選の最終戦です。
日本チームがどういう星取り表で迎えるか。
合同チームがスウェーデン、スイスに善戦して意気揚々と来るか、大敗してから来るか。
それでも日本だけには泡を吹かせたい。
怖いところですが、日本は、いままでやって来たことを信じて、戦ってくれることでしょう。

とにかくまず、2月10日の緒戦、スウェーデン戦に全力です。
がんばれ、スマイルジャパン。



2018年1月25日木曜日

連載小説「スマイル」はじまりました。

アイスホッケーに青春を燃やす女子アスリートの物語。とお題目はアスリート小説っぽいですが、怪しい人間は(もちろん)いっぱい出てきます。陰謀まみれ、ドッタンバッタン、サスペンス、ラブストーリーあり。そんな中、主人公のアンはスポーツに一心不乱。その心が策略に光をあて、人の心にも光があたります。


あらすじ
アメリカでアイスホッケーに出会った六瓢庵(ムヒョウアン)は、ジュニアを経て全米大学選手権でも活躍する。日本代表「スマイルジャパン」はアンを帰国させるが、期待されたソチオリンピックは全敗、アンが所属する社会人チームのピンクラビッツも、親会社の経営不振で解散の危機に瀕する。
アンの祖父で元ミツホシ財団専務理事の六瓢伊織は一策をひねり出す。ひとつの試合に勝ちさえすれば西部を救済しチームが残るというのだ。ところが対戦相手はアメリカの男子プロのロサンゼルス・キングズ。茶番にも思えるマッチメイクだったがスマイルジャパンは大奮闘。八百長さえ仕組むラスベガスの思惑で乱戦となる中、試合は手に汗握る展開。そして結末。アンたちは策を弄したオトナ達の想像を超え、夢物語を紡いだのであった。
アスリート、ビジネスマン、ギャンブラー、料理人、ハリウッドセレブ。一所懸命こそが人生。そこには愛がある。
主人公の無瓢 庵(ムヒョウ アン)アスリート&中華調理のシェフ見習い。23歳。
スマイルジャパンのセンタープレイヤー。背番号99



デジタルファーストの時代、と言いますか、まずはネットで配信というスタイルでの新作発表です。僕はとにかく物語を書きたいので、発表は本であれネットであれ、時代の流れに乗って〜という感じなのですが、とにかくチャレンジですね。cakesはデジタルメディアなんで、テキストだけではなく絵も、漫画も、動画も、座談会やインタビューなんかも同時投稿可能なんです。しかし自由というのはなかなか難しいもので、読者が楽しんでもらえなければぜんぶゴミ。自己満足にならないようにしないと。芸事はネタ繰り。しっかりやりたいと思います。
毎週木・金・土の3回投稿でやっていきます。1話4,000文字程度(で全60回くらい)。

スケジュールでいえば8話目が出る2月9日に平昌オリンピックが開幕します。9話目の2月10日にはスマイルジャパンの緒戦、対スウェーデンがあります。試合結果に関しての速報(リアル)に小説(虚構)混ぜながら、連載を進めてみます。
編集者に(今回は)漫画家のはたのさとしさんにも参加してもらって、(スマホでの)読書体験が楽しいものとなるように考えています。とにかく、はじまりました。

通勤電車で、カフェで、ベッドで、読んでみてください。

刀剣女子へ

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