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世界のパワーバランスがおかしくなる中、音楽は今から本当に必要とされる時期に入る。

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ジャパン・ステューデントジャズフェスティバルの初日(中学生の部)、黒田卓也さんに会いました。15才の時に聴いたクリフォードブラウンにショックを受けて、ジャズメンを目指した、と聞いていたので、その頃の心境から話をはじめてみたかったからです。 「鳥肌が立ちました。やわらかくて大きいサウンド。トランペットの芯のまわりを空気が覆う。フレージング、技術がすばらしすぎる」「いい人のイメージがあるブラウニーだけれど、ライブを見れば違います。音楽家としてぶっ飛んでいる。表現したいという執念があふれている」 それから話は、若者のJazz、これからの音楽へと進みました。





 彼とこれからのJazzはどうなっていくかを話しました。ジャパン・ステューデントジャズフェスティバルも34年目を迎え、生徒たちのレベルも上がっていますが、聴衆は年寄りが多く、祖父、祖母が孫の発表会に来ているという景色なのです。街中のJazz Clubもお客様は年配ばかり。これはいかん。  ニューヨークはどうなんでしょう。 「この5〜10年で変わってきています。Jazzはこうあるべきという概念を破るスタイルにも人気があります。Jazzを解放しようとする動きが出てきて、Robert Glasperがその代表です。彼は音楽シーン、Jazz、R&B、クラシックなどに摩擦を起こし、その摩擦がエネルギーを起こしています。もはやJazzをJazzと呼ぶ必要もない、と発言もしています」
そこであらためてRobert Glasperの「So Beautiful」を聴いてみました。 たしかに今の時代、次の時代に何をすべきか、想いに満ちた演奏です。

Robert Glasperの解説(中山千尋<http://mikiki.tokyo.jp/articles/-/12800> 90年代後半以降のブラッド・メルドーを主流とするストレート・アヘッドなジャズ・ピアノ・スタイルでデビューした当時、ロバート・グラスパーは〈黒いブラッド・メルドー〉と囁かれたほどだ。その煌びやかなピアニズムは数々のサポート・ピアニストとしての演奏でもうかがい知ることができる。難解なコード進行や変拍子を軽やかに、そして最もスタイリッシュでソリッドな奏法で表現できるピアニストはそう多くはないだろう。興味深いのは、ロバート・グラスパーが彼自身の職人的なジャズ・ピアノ技法を突…

神戸ユース・ジャズ・オーケストラ定期演奏会2018

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ユースの演奏を聴くたび、中学生に戻って管楽器をはじめたい、と思ってしまいます。当時は生ギーターとバンジョーを弾いて、自分で詩を書いて字余りなフォークソングを歌ってました。「トランペット吹いてみたら?」そんなふうに勧める人があれば、人生変わったかも。どちらにしても、今は若者を応援するのみです。ユースジャズオーケストラは、8/17.18.19の全日本スチューデント・ジャズ・フェスティバルにも出演します。今回はFUNKにも挑戦。16ビート素敵!








アイスホッケーの魅力解説と、ピョンチャン冬期五輪観戦ガイド

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アイスホッケーの魅力解説と、ピョンチャン冬期五輪観戦ガイドアイスホッケーの魅力 スポーツはざっくり大別すると陸上などのアスリート系、格闘技系、そしてボールゲームですが、人気が高く給料をいっぱい稼げるプロがいるのはチーム対抗のボールゲーム(球技)です。世界中で普及するサッカーがあり、アメリカには4大プロスポーツ、NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)、NBA(ナショナル・バスケットボール・アソシエーション)、MLB(メジャー・リーグ・ベースボール)と並んでNHL(ナショナル・ホッケー・リーグ)があります。

 アイスリンクの大きさは60メートル×30メートルでバスケットボールコート4つ分です。たたみなら1500畳。ゴールの大きさは幅1.9メートル×高さ1.2メートルです。
 試合は1ピリオド20分を3回。プレーが止まると時計も止まるので、実際の経過時間は40〜45分くらいとなり、サッカーの前後半と変わりません。しかしそれを3回やります。
プレーヤーはひとチーム6人。センタープレーヤーが両サイドにフォワードを従え、ディフェスは右と左に1名ずつ、そしてゴールキーパー(ゴーリー)。試合開始は向き合ったふたりの選手間に審判がパックを落として取り合う「フェイス・オフ」ではじまります。
ゴーリーを除く5名は攻めたり守ったり臨機応変に動きます。ディフェンスだってサッカーより断然得点に絡みます。
 腰を落とし膝を曲げた姿勢で、ダッシュ、ストップを繰り返し、接触プレーも多く体力の消耗が激しいので、選手の交代はいつでも何人でも何回でもオッケーです。審判の許可を得る必要はありません。1分間も動いたらヘロヘロになるので、めまぐるしく交代します。
 氷の上なので履くのはスケート靴です。陸上スポーツと違ってスケートはまっすぐだけではなく斜めに、うしろにも滑れます。うしろ向きにも前と同じくらい速く滑る選手もいます。小回りが利くように、ハニュウ君やマオちゃんのフィギュアスケートと比べるとホッケー靴の歯は短めになっています。(スピードスケートはいちばん長い)。選手は自分好みの滑り具合にするため一週間に一度は歯を研ぎます。板前の包丁と同じです。トップ選手のスケーティングスピードは男子で時速40キロ、女子でさえ20キロ以上出ます。
 前後左右にも速く走れるという点こそ、他のボールゲームといちばん違うと…

スマイルジャパン、五輪でメダル狙えるチームへ変貌!

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アイスホッケー世界ランキングは過去4年間の世界選手権と直近のオリンピック順位のポイントで決まります。
スマイルジャパンの2017年度女子世界ランクは9位。
1位はアメリカ、以下2位カナダ、3位フィンランド、4位ロシア、5位スウェーデン、6位スイス、7位ドイツ、8位チェコ、9位日本(ちなみに韓国は22位、北朝鮮は25位)となっています。

戦績から見ると、ソチ五輪は金メダルがカナダ、銀がアメリカ、銅スイス、4位スウェーデン、5位フィンランド、6位ロシアです。
直近の2017世界選手権は金メダルがアメリカ、銀がカナダ、銅フィンランド、4位ドイツ、5位ロシア、6位スウェーデンとなっています。(日本は2部リーグ相当のディビジョン1で優勝。全体では9位にあたります。次回の世界選手権はトップディビジョンで戦います)

何が言いたいかと言えば、カナダ、アメリカの2強以外は団子状態だということです。
2016年の末には北米女子プロリーグに所属するニューヨーク・ラペターズと2回試合をして2回とも勝ち、力が上位に迫ったのを見せてくれました。
そして、最近の国際試合でスマイルジャパンは上位ランクの国にほとんど負けていません。昨年12月の対ロシア第1戦は4−5で負けましたが(延長でPS戦)それ以後、第2戦を2−1で勝ちきり、今年に入っての対ドイツ第1戦は6−0、第2戦3−1、そしてチェコ第1戦1−0、第2戦4−1と5連勝しています。


平昌五輪。
なんとか準決勝へ進んでアメリカかカナダと戦いたいですが、本番で簡単な試合などありません。まずは緒戦のスウェーデン。
がんばれ、スマイルジャパン!



たくましくなった日本女子アスリートたち

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第一戦は安倍総理も応援に駆けつけるそうです。盛り上げてください。
さて、日本女子アイスホッケーは、2010年のバンクーバー冬季オリンピック予選敗退(中国に負けてしまった)のあと、やっと、気合いを入れた選手強化がはじまりました。しかし当時はどこを強化したらいいか立ち往生してしまうほど、問題だらけだったみたいです。日本代表選手なのに、懸垂や腕立てが「一回もできない」選手がいたとか。 かつて日本人が世界で戦えるのは「技術」「器用さ」がキーとなる競技が多かったですね。ひるがえって最近は陸上や水泳のような「まずは体力」といった種目でも金メダルが増えてきています。日本人に合った、日本女子に合った、そのスポーツに特化した、個人別のトレーニングメニューが設計/実行できるようになって、たくましいアスリートがたくさん出てきているのです。他スポーツから智恵を借りる仕組みも増えています。 予選で負け続けていた頃の女子アイスホッケーを知る人には、最近のスマイルジャパン選手ひとりひとりの「アスリート具合」がわかると聞きます。 スケート競技は(スピードもフィギュアも)下半身を異常なほど鍛える必要があります。膝を深く曲げ、腰が降りた姿勢でこそ、キレのある動きができるからです。スピードスケートの小平奈緒選手のドキュメント番組で「かかとから着地する」ようにしてからタイムが伸びたと言っていたのを見ました。
わかります? じゃあ、やってみましょう。 膝を深く曲げます。それから片足で立ち、かかとに体重を移してみてください。 どんなに辛いか(涙;) しかし、この姿勢で全身の体重を支えるこそ、最高のプレイにつながるのです。 速く走り、素早くターンし、パスもシュートも速い。 世界を驚かせよう。スマイルジャパン!











スマイルジャパン、五輪前最後の大会はドイツ、チェコ戦全勝。勢いに乗って平昌入り。

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スマイルジャパン、世界トップレベルのロシア(昨年末)、ドイツ、チェコ(1月の国際壮行試合)と5連勝中。
アイスホッケーはベンチ入り22人です。 フォワードが3人(センターと左右)×4セット、ディフェンスが2人(左右)×3セット、ゴールキーパーが2人。ほぼ全員が試合に出ます。学生リーグや下部リーグでは1stセットから力のある順に2ndセット、3rdセット(4まであるチームは少ない)となりますが、トップランクのチームでは戦略的にセットを組みます。たとえば1stは「チェッキングライン」。とにかく走り回って、相手を前に出させない、または相手エースをつぶす。2ndは得点力の高い選手を入れてガツガツ仕掛ける。3rd、4thは守備力を上げて試合を安定させる。というようなことです。もちろんアイスホッケーだから臨機応変、一瞬のチャンスはいっぱいあるけど、相手セットを見ながら対応を考えていきます。この作戦をやるためには、力の落ちる選手がいないことが必須なのですね。いまのスマイルジャパンは22人、誰ひとりヘタな選手がいません。とくにスケーティング。腰が低く、ターンやバックスケーティング、クロススケーティングが上手い(とくにディフェンス陣の安定感・・と僕は感心している)。力強いスケーティングによって、スペースへすっと動き、パスレシーブが正確にできる。アイスホッケーはただ前に行けばいいように思うかもしれませんが(下手なチームはそうなってしまうのですが)、戦術的に試合を組み立てるなら、動き出しと正確なパスレシーブが決め手となるのです。プロはパスをほとんどミスしません(アマチュアはぽろぽろこぼす)。 まず、オリンピックはここが試合の見どころです。 トップレベルの試合が面白いのは双方プレイが正確なので、格闘技的要素にボールゲームの楽しさが加わるということですね。サッカーでもそうでしょう。ゴール前に放り込んでヘディング勝負だけの試合は面白くない。バルセロナのイニエスタ、メッシ、ネイマール(移籍したけど)の細かいパスなんか拍手したくなる。 正確なプレイは疲労も少なくなる。試合終盤になっても走り続け、相手が疲れたところで攻め立てる。そんな戦術をとれるチームになりました。 平昌オリンピック本番の予選はリーグスウェーデンとスイス、勝てば準決勝・決勝はおそらくアメリカとカナダ。 世界トップレベルと戦える準備…

五輪は平和の祭典。朝鮮南北合同チームもがんばって、と言いたいところですが

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オリンピックは平和の祭典。女子アイスホッケー朝鮮南北合同チームもがんばって、と言いたいところですが心配。
平昌オリンピックの出場チームは世界ランク上位は予選免除、下位が予選を行って出場権を獲得しました。 現在はアメリカ、カナダの2強、日本を含む他の5チームは団子状態。どこがメダルに食い込むか、2強を食う可能性はあるか、という状況です。 韓国だけは地元枠で予選免除。そして、はっきり言って弱い。 その上、政治決断の急造チームでまとめるのも難しい。 元々、サイズの小さいアジアのチームが勝つことが難しいスポーツな上に、この状況なのです。
日本は外国に勝つため 「最後まで走る体力」 「パスの多用」 「プレイの正確さ」を徹底的に鍛えてきました。 スマイルジャパンはスケーティング技術、パスレシーブの正確性が格段に上がっています。 外国選手に勝つために、この基礎が必須なのです。 ラグビーワールドカップで日本が南アフリカに勝った前提として徹底的な体力アップをしました。これと同じです。 今のスマイルジャパンの選手は、半端ないほどの筋肉質です。体力なら朝鮮半島の選手もたくましいでしょうが(女子アイスホッケーは男子に認められる「ボディチェック」がルールで禁止されています。当たりに行けません、でも)大きな選手にからだを寄せられるとパックを奪われてしまう。日本は寄せられる前にパス戦術でゲームを組み立てるスタイルをだいぶ確立しました。 これにはソチの敗戦以降、4年という時間がかかりました。 「パスで行こう」と決めても簡単じゃない。 アイスホッケーはスピードが速い上にパスは複雑です。 複雑だからこそクリエイティブで見ていて楽しいのですが、急造チームでは難しいのです。

日本の緒戦はスウェーデン、実力は拮抗。 勝てる可能性はじゅうぶんあります。 男子スウェーデンは世界1になるほど強いですが、女子なら勝てる!  スイスも同じ。 予選リーグで2位になれば決勝トーナメント進出ですが、1勝1敗なら3チームの総得点で決まります。そこで3チームとも対戦する朝鮮合同チームが鍵となるのです。そこで何点獲れるか。 実績からすれば、朝鮮チームはランクが下。日本対韓国は過去7試合で日本が全勝。総得点も日本が100点以上で韓国は1点。行動チームは準備時間もないのでおそらく、シンプルな「走ってシュートしてリバウンド」といったプレイに落ち着くでしょうが、とはいえ、試合とい…