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3月, 2009の投稿を表示しています

「コミュニティ」ブランディング

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コミュニティの力を決して過小評価してはならない







4マス媒体での仕掛けが効かないし、どうしたら買ってもらえるのかわからない?この切ない疑問に答えるいちばんの基本となる活動はブランディングである。そしてそれを業態別・業種別マーケティングに展開して戦っていくのであるが、過去の成功事例をたどるだけでは、もはや、最初の問いかけに対する解はない。 解を見つける第一歩だけは確実にある。自らがユーザーの位置に立ち、心の内をのぞいてみることである。自分のこととして考えてみる。 テレビコマーシャルに影響されているか? 雑誌は? 新聞は? ラジオは? 中吊り広告は? お店で接客されて買いたくなるか? 答は誰しも同じであろう。 「影響されているかもしれないが、すごく買いたいと思うようなことは少ない」 この程度の気持ちでは、まず衝動買いはしないし、友達へ伝えたいという欲求、いわゆる「口コミ」の量も減少する。
しかし、こんな中でも成功し、顧客の支持を得ている人たちはいる。
成功事例におけるキーワードは、まず「コミュニティ」、そして「ローカル」である。
誰しも自分が大事である。いい生活をしたいし、リラックスしたいと思っている。 なら、そうさせてあげればいい。自分事として考えてみよう。 自分の家みたいに居心地よく過ごせる「コミュニティ」があれば出かけるし、参加したい。「コミュニティ」をもっと良い方向に変えていく活動なら積極的に参加するだろう。 成功者の多くが、メーカー視点から小売視点へ変化している理由はここにある。 マスで発信された情報に焦って売場へ走る事はない。「コミュニティ」の中に居心地の良い場所を見つけ、ついでに消費するなら、お金を使ってもストレスはないと自分に言い聞かせられるのである。無理に買わされたという気分はつきまとわない。「コミュニティ」づくりに参加するようになれば、「コミュニティ」内にある店はもはや自分の店なのだ。







オレンジカウンティにある”アンチモール”「The LAB」。スローガンとしてコミュニティの重要性を説いている。「コミュニティが持つ文化への尊敬を欠いた商売は心がこもらず、短い期間生き延びるだけの価格戦略に終始して終わる。コミュニティが持つパーソナリティは何か? その場所に深く根ざすものは何か? それらを見つけ、コミュニティを構成する人間が全員でクリエイティブ作業を行うことに、我々は努力を惜しま…

小説「燻り亦蔵」

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大河シリーズ第二部となる「燻り亦蔵」(くすぶりまたぞう)ですが、幻冬舎の文芸雑誌で書評家の香山二三郎さんが「超ユニークな剣豪小説」と2ページ分の書評を書いてくれました。うれしかったですね。明治時代の東大で漢文の先生となったもと剣術遣いが、不良外人教師に「寸止め」の鉄拳を喰らわせた部分は史実に基づいています。日本人もその頃は武士の魂を持っており、迫力があったのですね。ギャル男だらけの今に、剣豪小説ですこしでも警鐘を鳴らせればうれしいです。
この物語の第一稿ができたとき、アメリカの大統領はクリントンで、ニューヨークにはワールドトレードセンターがありました。小説の刊行は第一稿から4年経ったのですが、その間にアメリカの大統領はブッシュに代わり、同時多発テロでツインタワーが崩壊、アフガニスタン侵攻、そしてイラク戦争へと突入していきました。9月11日の現場では、僕の友達のひとりも正義感に燃え、消防隊と一緒にまる一日ビルの中へ入っていたそうです。何をしていたのやら、訓練を受けた消防隊員でもないので皆心配し、出てきたときはほめられるどころか、まわりからはかなり怒られたようでした。そういった身近な人間が関わったような実感もあり、また物語に出てくるソーホーグランドホテルの窓から、実際ツインタワーを眺めた記憶もあり、存在が消えて空だけが残った、という気分が無情をかき立てたことは事実です。 そこから、この物語は様相を変えていきました。社会とは、戦争とは、人間とは、という疑問をタバコ問題を借りて書くことになったのですね。 グリムショーはこのあと大統領になったのでしょうか? 現実には初の黒人大統領であるオバマですが、さてこのシリーズでは誰に?

小説「こいわらい」

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二十歳の女子大生メグルが鴨川の土手で拾った棒。これが500年前から伝わる秘術「こいわらい」を蘇らせるキーとなりますが、謎だらけの偶然をなぜか知って策略を巡らせる「京都宮内庁」や祇園のお茶屋、敵か味方か不明の剣術師にギャグ満点のヤクザさんや京都府警。そこに京都ならではの古風な方々が脇役をこなし、最後はどきどきはらはらのサスペンスへ突入します。こんな具合でシリーズ第一巻は進みます。 「こいわらい」は、実は全部で2,500ページほどの大河物語の冒頭で、主人公和爾メグルのデビューの巻となっています。
発売にあたり、「手にとってちょうどよい分量」と編集担当の方からも要望があり、いくつかの部分を泣く泣くお蔵入りにしました。カラオケボックスでコーラの瓶を指でひねり潰しすシーン、高台寺のこわい猫の話、シリーズ最終章に登場する「最強の敵」と川又の遭遇、さらにはメグルのロストヴァージンのシーンもあったのです! いずれ「ノーカット版」を実現させましょう。

小説「はるよこい」発売

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3/19(木)「はるよこい」(PHP出版)いよいよ発売です。表紙に見えるさくらの花びらに隠れるのはマリファナ、コカイン、ヘロインの化学式。何の話か? 廃業寸前の町薬局、のしあがりIT企業、売上激変のマサラ金、経営再編を迫られる関東最大の極道組織、新宿署、ノーベル賞学者、世界最大の飲料会社、アメリカの食品衛生局に元FBI、ハリウッドのスター達。脈絡のなさそうな人間が欲と金と思惑で入り乱れながら「幸せとは何か」を考えていきます。装丁は巨匠鈴木成一さん。キレイな絵で、その気分を表してくれました。
ファッションジャーナリストの矢島みゆきさんからも、推薦をいただきました。帯の裏側にあります。
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レイモンド・チャンドラーを想起させるストーリー展開とキックの効いた言葉の運び。カラフルでスピーディな描写。豊富な知識と巧みな心情表現。松宮宏の小説はエンターテイメント性に充ちた映画のようでもある。時代を、現実を超越しつつ、それでいて明確に、具象的な人生の情景を描く。『はるよこい』は、デービュー作の『こいわらい』以上に、映像的である。様々な登場人物たちの欲望がキラキラと輝きながら、複雑に絡み合い、結末へと収斂していくこの物語は、松宮宏の「人間を見つめる温かい眼差し」が創り上げたエンタテインメント小説である。矢島みゆき(ミラノ在住:ジャーナリスト)
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