投稿

2016の投稿を表示しています

ニューヨークのホワイトクリスマス

イメージ
小説「くすぶり亦蔵」のラストシーンは雪のマンハッタン、ホワイトクリスマスです。「秘剣こいわらい」の続編となる物語で、主人公である20歳の女子大生和邇メグルがマフィアと対決し、それによって何人かの男たちの人生に大きな変化がもたらされます。ニューヨークの、いろいろな景色、思い出が詰まった物語です。アメリカで暮らした経験によって人生の景色が変化したのは、間違いなく自分自身でもありますね。同時多発テロを経験した友人と、阪神淡路大震災で被災した自分自身の経験を、あとがきに書きました。思いは深いです。 今年書いた「さすらいのマイナンバー」「まぼろしのお好み焼きソース」に登場するさまざまなキャラクターも、20年前の大震災後、しっかりと生きる神戸の人たちです。 思いは巡ります。
未来は自分で作る。そんな自分を信じることが大切。 前を向いて、歩きましょう。 今日はクリスマス・イヴ。 メリー・クリスマス!

神戸の物語連作

イメージ
神戸の話を書きました。文庫本で730ページ、2分冊になっています。第一話〜第三話が「さすらいのマイナンバー」、続く第四話〜第七話が「まぼろしのお好み焼きソース」です。阪神淡路大震災以降、悲しみも喜びも分かち合いながら生きてきた神戸の人たちの話。メインの舞台は長田区です。フィクションですが、実在の人物に思いをかさねてみてください。

モダン焼き、焼きそばを連続で表紙に描いた本ははじめてではないでしょうか(イラストはマメイケダ)。きっとお好み焼き屋へ行きたくなりますよ。ソースをいっぱい塗って食べてください。

小説「さすらいのマイナンバー」

イメージ
郵便局にお勤めの方と飲みながら「マイナンバー」通知書配達の苦労、騒動を話し合ったことが小説になりました。ホントにできましたね。全800ページ、神戸の長田を舞台にした、短編6話からなる物語を11月/12月の2ヶ月連続で出します。前作「まぼろしのパン屋」収録の「ホルモンと薔薇」に、バーの客として登場した郵便局の課長が、今度はとんでもない騒動に巻き込まれます。
第一話は「小さな郵便局員」:郵便局の正規職員だが手取りは少なく、厳しい生活を送っている29歳の職員。キャバクラに誘われとんでもない額を払わされ。そんなときIT起業家の兄から小遣い稼ぎの話が・・それが悪だとはゆめゆめ知らず。第2話は「さすらうマイナンバー」:必ず本人に渡さなくてはならない書類と配達困難家庭。配達員の試練と悲劇。そして美味しいもの。阪神淡路大震災から20年、復興を続ける神戸下町の人情物語です。

山の芸術散歩「六甲ミーツ・アート」

イメージ
六甲ミーツアート2016。はじまりました。開催場所は海抜900mあたり。神戸ダウンタウンより5~6℃気温が低い。風は清々しい。高山植物いっぱい、芝生いっぱい、酸素いっぱい。
作品説明を見て、疑問があったら作家をつかまえて質問。「ふうん、そういうことなのね」。作り手には作品に込めた想いがあるでしょうが、どう思うかは鑑賞者の勝手。想いが素直に伝わって幸せ、「ぜんぜんわからない」と言いながら、「おや?」と、意外な発見があって幸せ。どっちもあり。
こういう環境で制作して設置するんだから、作家も自然にどう寄りそうか考える。 素材、色、仕様を工夫し、地べたに、木の幹に、そっと置く。 自然に溶けこむアート。自然の中で日々朽ちてゆく。 それがどういう意味を持つか、それも含めてアート。 ひとりで作品に対峙したり、家族で笑ったり、どう感じるかは、鑑賞者の自由。 お気にめすまま。

自由気ままなアート鑑賞、という意味でも、六甲ミーツ・アートは最適。塀に囲われた美術館じゃないですからね。 野山を上がったり下がったり、体力づくりを兼ねて行ってみてください。。 ケーブルカーで登るもいいし、自転車(特に坂バカ)にはちょうど良い距離。六甲ケーブル下から徒歩登山で2時間(Yahoo路線検索ではそうなってる)。汗だくになったら六甲山牧場のアイスクリームで糖分補給しましょう。
その後は牧場で動物と遊びましょう。羊、山羊、牛、馬、ミニブタ、うさぎ、アヒル、犬。日が暮れかけるころには路上にイノシシの親子も出てきます。(ウリボウはめちゃくちゃかわいいけど、怪我しないよう慎重に)。

高山植物の間に突然やって来た作品たち。花も木も鳥も「面白いやつが来よった」と思ってくれるといいな。











熊本・大分へ

イメージ
1作寄稿しました。
タイトルは「私の青空」
掌編小説です。
被災体験に関しては何をどのように書いても、思いはまっすぐに届かない。
SNSでの発言はもちろん、個人的な会話においても、臆病なほど慎重になってきました。
しかし神戸の地震から20年。記憶は枯れ、透明になってきたころ、
このプロジェクトを知り、参加させていただく事にしました。
20年前の経験を元に、今の気持ちを書いた次第です。
物語に登場した女性も今や、当時より20年歳をとりました。
時は移ろい、人々は生きています。

ローコストのお手製小説、Kindle版。
売上は被災地へ送ります。

以下、Amazonでの紹介文
「関西在住の作家・作家志望者が集まって、熊本・大分震災のために小説を書きました。売り上げ(経費を差し引いた純利益)はすべて被災地へ赤十字社を通して義捐金として送ります。 

内容は、短編集です。地震についての小説にこだわらず、恋や、笑いや、ホラーなどの小説もあります。 
被災された方も、これから起きるかもしれない地震に怯えている人も、疲れた人も、のんびりしたい人も、ただ興味があるっていう人でも。一冊いかがでしょう? 

著者 
蒼隼大、朝来みゆか、在神英資、ゐと、新熊昇、西谷丘晃子、野棲あづこ、原瑚都奈、氷川真紗兎、氷月あや、ひらび久美、松宮宏、綿里久伊(五十音順)

小説「まぼろしのパン屋」Kindle上位ランク、って

イメージ
「まぼろしのパン屋」(徳間文庫)が
Amazonの電子書籍Kindleで上位にランクされてます。
全書籍で292位、日本の小説・文学では20位(5/29現在)。
これがいかほどのものなのか、
どのくらいの数がダウンロードされているのか、不明です。
コントロールしているのはAmazonで
版元も仕組みはようわからんそうです。
どんな人が買うのか。
おそらく、いま本をよく読む人の平均年齢としての、50オーバーですかね、私の実感としては。
最近ちょくちょく、Kindleでしか読まないという「大人」と会いますし、
そういう方は「文庫本は文字が小さすぎて読みたくない」とも言います。
「老眼年齢」ということで、端末で文字を大きくできるのが電子書籍普及の要因にもなってるのでしょう。
あるいは自宅にできるだけものを置きたくない「ミニマリスト」の影響もありますかね。
整理整頓の本がベストセラーになる時代ですし。
どんなかたちにせよ、たくさんの方の手元に届くのは喜びです。
次、書かないと。

FM大阪で紹介されました

イメージ
小説「さくらんぼ同盟」FM大阪で紹介されました。
若宮テイ子と下埜正太の掛け合い、名調子。
掛け合い漫才であります。
音声はチョ作権でアップできないということなので、
写真とテキストで再現です。
テイ子「読書も音楽も美術館も、感じるものって言うのは、ほんと、自分の財産になっていくと思うんですが、正太さんもよく本は読まれてると聞いていますが」

正太「大好きです」
テイ子「最近読んだ本で、何か興味あるのありました?」
正太「てい子さんご存じですかね、さくらんぼ同盟っていう」
テイ子「ちょ、ちょっと待って、くださいよお~(大声)、今日あなたに貸したじゃないですかあ」
正太「表紙と1ページまでしか読んでませんけど、おもしろそうですよ」
テイ子「さくらんぼ同盟。小説家の松宮宏、著(ちょ)でございますね」
正太「ちょ」
テイ子「ちょ、でございます。どんなストーリーかと申しますと、かんたんにご紹介しましょう、ね。死んだはずの男性が、突然暴れ出したんですよ」
正太「ホラーですね」
テイ子「ん~~~~~」
正太「アイアムアヒーローですね」
テイ子「ん~~~~~ はあ?」
正太「ぞきゅん」
テイ子「病院に運ばれました。なぜだ?? 死んだはずなのに・・? その男のあるところから」
正太「あるところ? アダルトですね」
テイ子「違う、腋から」
正太「そういうフェチですね」
テイ子「摘出されたものがございました」
正太「腋汗」
テイ子「それがなんと、お臭いの、くさ~い! 死にそうに臭いんですね。でもその男死んでないんですよ。さくらんぼ状でございます。その死んだはずの男性は快復し、翌日からみるみる元気になっていった。で、新たに同じような患者がその病院に運ばれたわけです。おなじよ~に、腋から、さくらんぼ状のものが摘出されたわけですね。くさ~い(叫)、、どんな小説やねん、て思うでしょ? そのさくらんぼ状のもの、くさいんですけど、魅了されるんです。食べてしまったやつがいるんです。さあ、食べたひとはどうなったか? そっから展開していくんですよねえ。もうびっくりですよ。世界中から、こんどはそんな患者の出現を待ってしまうんですよ」
正太「食べたい人がたくさん?」
テイ子「そうそうそうそう!」
正太「そういう同盟なんですね」
テイ子「もう、世界中から富豪が、俺はこんだけ出す。今度はマフィアも来ます。謎のこの…

小説「さくらんぼ同盟」発刊

イメージ
構想15年、ついに出版となりました。 AMAZONでの紹介文
 死んだはずの男から摘出された香しいさくらんぼ状の腋窩腫瘤。 それが、魅惑の美味と判明したから、さあ大変! 世界中から次なる患者出現を待って富豪もマフィアも大集結。 謎の病の秘密を握る外科医・惇史を護るため、 引退刑事+ヘンテコ病患者のドリームチームが結成された。新種の文庫書き下ろし登場!


タランティーノ、コーエン・ブラザーズ的映像世界、エルモア・レナード的クライム・ノベル、藤沢周平的人情ドラマ・・自分の読みたいものをすべてぶっ込んでできた小説は、医療ドラマ+犯罪ドラマ+人情コメディとなりました。主人公3人、準主人公が6人。腫瘤の謎、奇病の原因について、病理専門医の監修を受けることもでき、リアル感満載となりました。専門家「証人」のみなさま、ここにお礼を申し上げます。
また、新刊文庫の推薦コメントを、コーネリアスの小山田圭吾くんが書いてくれたのは、物語に登場する小山田家/永積家との縁ができたからです。(両家は親戚です)そもそものきっかけはLA在住のヤスコ永積オースティンさんでした。ファッションビジネスをやっていた縁で、今も続く30年来の知己ですが、ある日「甥っ子にギターを買って帰って」と頼まれ、ハリウッドのギターセンターからテレキャスターを東京まで持って行ったことがあります。当時高校生の甥っ子はその後ハナレグミの永積タカシになり「ウイスキーはお好きでしょ♪」と歌う大人になったのです。そしてタカシ君のいとこにあたるのが圭吾くんだったわけです。圭吾くんには物語創作の過程で、奈良にある小山田屋敷のことも教えてもらいました。
さらに、この物語で主人公のひとりとして名前を拝借したのがタカシくんの父で神経科医である永積惇先生です。78歳にして現役の医師ですが、物語では37歳の独身整形外科医として登場していただきました。
 しかしこの物語、小山田家/永積家との出会いが構想の出発点ではありません。食通ドラマ×医療ドラマ×刑事ドラマのらせん構造を考え続け、創作に15年も費やした熟成ものなのです。最終段階で戦前の満州からはじまる永積家の歴史を知り、物語に重ね合わせたことで物語は結末を迎えることができたのです。

 15年前の原稿といえば、小説新潮長編小説新人賞の応募作でした。永積医師も、腫瘤の秘密も出てこない。
 熟成期間…
イメージ
過去、京都で5回、東京で一度開催された会です。この春に行う神戸の会はわたしが世話人をつとめます。現役の作家、三島研究家の方から、いっちょかみの方まで、集まる方は千差万別です。ハンドドリップ珈琲がついて、参加費¥1,000です。予約無しで当日来ていただいても結構です。発言しても座っているだけでもオッケーです。でも課題作「午後の曳航」は読んでからお越しください。 三島文学は、純文学、エンターテイメント、エッセイ、戯曲と分類され、どの分野がすごい、どの分野が好き、と好みも分かれます。三島好きは作品について、また三島の人物につて、話し出すと止まらない方が多いのですが、そのあたりはやんわり仕切っていきます。 1,000文字小説も「そんなのできない」と最初遠慮した方も、当日には書いてくる方がほとんどです。三島レベルの話を書きたい方はもちろん、とりあえず書いてみる方も、どうぞ。匿名で投票します。優秀者には商品授与。現役作家も書きますが、この匿名投票、こわいです。票が入らないと傷つくからです(涙)。でも書きます。今回の超短編小説のテーマは「夕陽」です。

興味のあるかた、元町六丁目へおいでください。 お問い合わせは以下です。 1泊の予定で来られる他府県から参加の方もいますので、交流会の後は、神戸らしい夜散歩に出かける予定です。
【日  程】2016 年3 月26 日(土) 【場  所】TuKuRu - ツクル-      ( 神戸市中央区元町通6-5-13 TEL 078-360-3316)      https://www.facebook.com/TuKuRu.motorokuhttp://tukuru.handcrafted.jp/ 【参加会費】1,000 円(コーヒー付) 【課題図書】『午後の曳航』(新潮文庫) 【スケジュール】午後2 時 ~ 4 時 『午後の曳航』読書会       午後4 時 ~ 4 時30 分 三島由紀夫について(作品世界の紹介)      午後4 時30 分 ~ 6 時 超短編合評会を実施します。今回のテーマは「夕陽」です。        ・「夕陽」をテーマに500文字から1000文字までの超短編を書いてきてください。        ・A4一枚に収まるようにして、タイトルは書いてもらいますが名前は書かないでください。        ・参加人数分だけ…