Singapore Design Week 2014 雑感

誘いもあり「何がはじまるのだろう」という好奇心もあって、シンガポールへ行ってきました。
国とか、そこで生きる人間とか、深く考える経験となりましたね。
想像していた以上に。
滞在中のレポートは2014 Singapore Design Week Report Facebook Page以下はまとめです。
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ンガポールはクリエイティブ都市としてはまだまだ小粒ながら
National Design Centerの設置やパリからMaison&Objetの誘致も実現、IFFS(シンガポール国際家具展)にもクリエイティブゾーンを設けたり、デザインビジネスHUB都市(国家)としての確かな一歩を踏み出しました。
DesignSingapore Councilが運営するNational Design Centre。デザイン×ビジネスアイデア交換の場。国営デザインエージェンシー

Design Centre玄関
Design Centre内部





(上)Maison and Objetシンガポール初開催。東京誘致の話もあったが、実現したのはシンガポールとなった。
(下)IFFS(International Furniture Fair Singapore)。会場入ってすぐに主催者ゾーンが設けられた。企画展示「Avantgarde Tokyo 90'」。開催自体は31回目だが、今回リニューアル。
今までは地味な家具屋さんの仕入れ展だった。


Marina Bay Sans Hotel and Shops at Marina Bay Sans
Gardens at the Bay。映画アバターの世界






SingaPluralのボランティア、Politechnicaの学生
Design Marketing and Business専攻










ンガポール国民として生きていくのはたいへんです。知的に進んだ文明国のなかでは最難関、とんでもない競争社会。こどもたちは死ぬほど勉強しなければならない。
この社会でストレスなく生きていくためには高収入が条件。アート専攻の学生さえBusinessに直結する事が必要と、そんな意識を強く持ちながら過ごしているようです。
芸術工科大学の学生達と話す機会を持ちましたが、
デザインとコミュニケーション(メディアとかヴィジュアルデザイン)の接点あたりを学びたいというモチベーションがとても高い。
デザインをマネージメントする機能を国に集中させていく、その一貫を担うのだと。
それが「ファインアートでは金にならない」というようになり・・
純粋なアーティストが生まれにくい土壌ができている、そんな風に感じました。
それはこの国の個性なので、肯定すれば良いのですが。

Designweek関連イベントSingapluralの公園アート。夜の憩いの場に。

Designweek関連イベントSingapluralの公園アート

Designweek関連イベントSingaPluralの公園アート by Claudio Colucci

の国にはコンテンツがないのですね。
ストリートレベルのアートなどは、ほとんど生み出されていない。
欧米ブランドの直営店はラスベガス並の規模で、ぱっと見、度肝を抜かれますが、所詮借りもの。結局は飽きてきます。
路面店がない。インショップばかり。個人がセレクトしたような店が少ない。よって小売業がつまらない。
アイデアがないので多様性がないのです。
それで、ひとまず、どうするか? クリエイターやアイデアを、まずは輸入しよう・・

 
Shops at Marina Bay Sans 内部 3層構造

Shops at Marina Bay Sans 内部。通路の一部が運河になっている。エンターテイメント性高い。


Shops at Marina Bay sans。内部からつながるVuitton Island Shop。Vuittonでは世界第2位の規模



ンガポールは巨大なハブ都市(国家)です。
デザインハブとしてもアジアNO1.のインフラを構築して、コンテンツを呼び込もうと言う意図の元、Singapore Design Weekリニューアルとなりました。(開催は3度目だが今回からが本格的)
草の根運動からはじまったミラノやロンドンでのデザインフェアとはそもそもの生い立ちが違うようですが、
勇気を持った投資(金の力)で強引にやってしまうところに、この国のすごさとユニークさがあります。
シンガポールは今までも、そしてこれからもハブ(中間都市国家としての)機能を軸に存在し続けるでしょうが、
トレンドテーマゾーンを加えたIFFSやMaison and Objet誘致のように、クリエイティブを「鑑賞する」場をも増し続けるのです。
そのうち、欧米のブランドを借りてくるだけではなく、独自コンセプト、独自デザインをやっていきたいいう需要と動機が産み出されてくるのでしょう。
そのためにはデザイナーの育成が必要。しかし今、まだまだ少ない。
シンガポールデザイナーの育成のためにも最初は海外の優秀なデザイナーの手腕を借りることでしょう。
かつて韓国も当面は韓国人建築家のデザインを禁止しました。国家ブランディングのためです。 

ンガポールは国の進化のために国民ひとりひとりにシビアすぎる厳しさを求めながら、
あらゆるカテゴリーのハブ都市になろうとしています。
港湾ハブから発展した国ですが、金融~情報、そして今、将来への重要な成長要素がクリエイティブと認識し、そこに投資をはじめたのですね。

シンガポールの都市開発は何から何まで人工的だけれど、その中で個性を見つけていこうとしているようです。
人工的でも、軸ができれば、郊外の熱帯雨林などの自然未開発地区と連携させ、
他にない個性を表現していけるかもしれませんが、その絵はまだ誰も見ていません。 
シンガポールはクリエイティブ・ハブに向けての一歩を踏み出しました。
何からでも学ぼうとする姿勢はとても素直でたくましい。 
今回行ってみて、肌身で感じました。
 
郊外のプラナガン地区

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