アートで散歩しましょう。

小さなギャラリーのしなやかな奮闘
ギャラリー「風」の「カロンズ大賞」
家にアートを飾りたいですね。
絵筆のタッチさえ見える、自分だけの一点ものがいい。
思わず触ってしまいたくなるほどに、作家の心のありようがあふれているって感じの。
ディスプレイ画面を通して観る作品にもアートはあるけれど、手の跡がついた作品が部屋にある……それは愛おしい。
在廊する作家がいたら必ず訊きます。
「どんな気持ちで描きましたか?」
訊ねてみれば、ふうん、そういうことか……一本の線、ひとつの色に込めたこころがわかります。全部わかるわけじゃないけど、ちょっとは気持ちを共有できる。
値段を睨んで考えて、結果、持ち帰り、部屋の壁に掛け、作品と対話する。アートのある幸せをいかが? 食事代一回分ってこともある。メシはからだを通り過ぎるけど、作品はずっと自分の部屋にある。これこそ「アートのある暮らし」。「アートを買ってみよう」
小さなサイズなら1万円台からあるわけです。「うちのカフェの壁にどど〜ん飾りたい」、ってサイズなら十数万円からかな。

ギャラリー女将の泉井千恵さん




アートって?
作家、あるいは鑑賞者がアートだと思えばアートです。定義はそんなところだけど、お金を払って「所有」しようとするなら、質の良い作品を買いたい。
でもアートの評価って、なかなか不明。何が本物で何がにせ物?
そこにギャラリーの存在があるわけです
ギャラリストは作品購入のナビゲーターです。お金持ち顧客だけが(シャンペンを飲みながら)高級な絵を買っていく、それだけがギャラリーではありません。もっと開かれています。

大阪北浜のギャラリー「風」へ行くと「カロンズ大賞」というのをやってました。
ギャラリーが受賞者に「ART OSAKA 2017」での場所を提供し、多くのお客様に観てもらえる機会を提供する試みだそう。
独自の「新人賞」ということで、今年で5回目の開催。
今回は8名の作家をギャラリー「風:で展示、4人の審査員によって選出し、
アートフェアへ導きます。

森綾乃

作品制作のテーマは「のびやかにだらしなく」。
ギャラリーで寝ています。起こして、いろいろ訊ねました。

彼女のことは学生時代から知ってましたが、絵を描くようになったのは院生になってから。作家は目覚めるタイミングがあるんですよ。
作風と言えば、「いつまでも完成しないように、あるいは完成したくないように描く。数枚のキャンバスを並べて描く。どのキャンバスにどんな心が反映されるか。じっと待つ。空間を、無意識の感覚を紡いでいく。バシャバシャと旅をすれば、何かが香ってくる」


作品名はリズムを音にしたようなもの


まず緑の線を描く。それだけで留まる絵もある。白を塗っていると、色が浮かぶことがある。朱色だったり黄色だったり。それを描く。
のびる線、絡まり合う線、ぐちゃぐちゃ、もつれる、とぎれる、きえるであろう、つながる。なびく。かぶさる、こぼれる、すいこむ、ふしだらな。






芸大を卒業したばかりの馬場くん。
馬場雄基

学生時代にART OSAKA 2016 へ出品。AHAH アジアホテルアートフェア大阪芸術大学招待
人間が本来持つ根源的な「生きる力」をテーマにしている。


学生時代は人物を描き続けてきたが「生きること」「人間とは」を突き詰めて、その過程に今回の作品がある、という黒い絵。

黒はエネルギッシュで、リアルな色だけれど、描けば逆に「無」が出てくるという。
炭やドンゴロスで人間の重なりを表現し、生きる力をイメージしようとしている。
シルエットに、見えるようで見えない顔の表情に、力があるように感じてくるのが不思議です。
学生時代に描いていた人物画。人物描写が、今回はより抽象的になっている。

ギャラリーは散歩気分で行く場所です。街歩きのついでにどうぞ。


山下三佳



 オオノ介

岩橋耕希

白澤美千子


吉野昇平

寺岸遼佑


    
5回 カロンズ大賞展 5/19()まで 会期中無休 11:00-18:00(土日は17:00まで)
 *最終日19()19:00~カロンズ大賞&準大賞の結果発表と簡単なドリンクパーティー。
 出品作家オオノ介、寺岸遼佑、森綾乃、岩橋耕希、白澤美千子、吉野昇平、馬場雄基(新人)、山下三佳(新人)
 作家在廊予定日寺岸:19(発表時) 森:8,13,14,19 その他(9,17以外)岩橋:1314(時間未定),19(発表時)
白澤:13 or 14,19(発表時)
吉野:13.14(?),19(遅め)
馬場:8,19
山下:14,19(発表時)
 審査員の方々坂上義太郎氏(BBプラザ美術館 顧問)加藤義夫氏(キュレーター/美術評論)稲垣由紀子氏(版画家/紅梅町版画工房主宰)澤玄昭(ギャラリー風 特別顧問) カロンズ大賞について当ギャラリーにて個展経験及び個展予定がある作家対象。(年齢の規定あり)大賞受賞者は、7月に開催される「ART OSAKA 2017(7/8-9)
風のブースにて、壁面一面展示できます。準大賞者にもブース内展示スペースを提供。








小説「こいわらい」にぴったりの絵があったので
3枚セットで買ったのでした。
ART OSAKAにて

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