2009年4月1日水曜日

ユニクロのブランディング

 ウェブが国際グランプリに輝いたのは画期的ですね。ユニクロのコミュニケーション戦術が結実をはじめていると感じました。中村勇吾氏が作ったウェブを見たとき、最初にその思いを持ったのですが、ブランディングとマーケティングの方向がクリエイティブ活動へにストレートに反映されています。勇吾氏とはかつて会社の同僚であったこともあるのですが、ウェブコミュニケーションの創世記に実験を重ねていたものが、今とても生かされていると実感します。SONYのTVCF「It’s a SONY」と連動した「connected identity」(ウェブユーザーがバブルのカタチを入力できるサイト)など、双方向メディアのカタチを試行錯誤しながら考え続けた思想は、リアルの小売業においても、顧客とのコミュニケーション設計の礎になりはじめました。
 これはコミュニケーション設計の最前線。気づいていないマーケッターが多いかと思います。アナログとデジタルの世界、ましてや経営者の世界、未だ距離があるのです。ユニクロはうまくやっているように見えます。宣伝や広報を組織的に一体化してグローバルコミュニケーション部を作った事を見ても「わかってやっているなぁ」と感じた次第。「ファッションは着る人のもの。ユニクロは部品を供給する」と、シンプルなメッセージで、外部クリエーターを巻き込みながら顧客の心まで届く、クリエーティブイメージなイメージを発信できる。勇吾氏をTVCFのディレクターとして起用するのも「わかっている」表れ。双方向メディアの設計思想とテクニックを併せ持つクリエータはそうそういませんからね。
 見事な囲い込み戦略。顧客は知らず知らず、ユニクロをクールなブランドだと発言する「ユニクロコミュニティ」の一員にされているのです。
 次の一手はデザインでしょうか。ローコスト商品が売れているのを一時的な現象と見、必ずデザインの時代が来ると見ているなら、とんでもない展開があるのかもしれません。








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