世界で特異!な日本語版ウイキペディア

日本語版ウィキペディアは、世界から見るとかなりイレギュラーであるらしい。
「署名記事にして、なぜ論争しないのか?」
ということだ。

日本のウィキペディアンは、公開された既存の記事を思い切って変更する代わりに、ほかの場所やノート・ページで別のバージョンを練ることが多いという。

人との摩擦を避ける文化・・各国版ウイキペディアンの激しい論争、編集合戦、共同体意識から見て、日本は特異に写っているという。

2ちゃんねる、ひろゆき氏のウィキペディアについてのインタビュー
「ユーザーにユーザーIDが振り分けられてると討論は批判のしあいになりますが、匿名システムでは、意見や情報を批判されたとしても誰に怒ればいいのかわかりません。また、ユーザーIDがあると、サイトの常連が権力を持つようになり、ユーザーは反論しにくくなります。完全な匿名システムでは、つまらなけらば「つまらない」と言える。情報はすべて平等に扱われる。正しい主張だけが通る」

活発な論争はないといえど、日本語の記事数は世界5位だ。(2009年 8月時点)
1英語 2976299
2ドイツ語 9360909
3フランス語 833624
4ポーランド語 623777
5日本語 605534
6イタリア 593080
7オランダ語 550286
8スペイン語 498600
9ポルトガル語 496766
10ロシア語 418570
11スウェーデン語 323319
12中国語 263173
『ウィキペディアレボリューション(アンドリュー・リー)より』

良いことも悪いことも話し合う。
これがオープンコミュニティの基本。
Wikipediaもほとんどが記名。名乗りあってののしり合うことも文化の一部。

日本でインターネットを使っているユーザーの75%はブログを読む。ただし関わっていく比率は低い。
アメリカでブログを読むユーザーは20%程度だが、その20%の35%程度(=全体の7.5%程度)
は深く関わるユーザーだという。関わるとしゃべり続け、止めることがむずかしくなる。
面倒くさいこともあると思うが、当の本人達は、面倒などと思っていない。(面倒くさいって英語あったかな?)

大成功したネット靴屋「ザッポス」が社是とする「顧客の声を聞けシステム」にしても、
よく喋るアメリカの顧客あってのこと。

日本はどうだろう。75%もブログを読むというのは知的好奇心が平均的レベルで強いのだろうが、読むだけで声を出さない。「声」をマーケティングするにはむずかしい文化なのだ。アンケートだってなかなか答えてくれない。記名となるとほぼ無視。だから監視カメラの映像を分析したり、、探偵みたいな担当を張り付かせ、調査会社が「声」についての報告書を出したりする。

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マイクロソフト社は、今や4500人にもおよび社員ブロガーがいる。
「ウインドウズはベストなOSじゃない」と書いても、検閲無しでアップされる。
社内の会議もインターネットで公開されるものがある。
社の財産である企業情報を無防備に晒すことはリスクだと思われてきた。当然の倫理観だ。でもやってしまった。それで何が変わったか?
自由な文化にに惹かれてアップルやリナックス陣営へ移りつつあったプログラマー達が、ふたたびマイクロソフトに戻り、会社は前よりも儲かるようになったのだ。

IBMも今や1,000人程度がオープンソースの作成に関わり、アメリカンオンラインはケータイ向けAndroidのプログラムを懸賞付きでコミュニティに投げた。
(上記内容は「ロングテール:アップデート版 クリスアンダーソン著」を参考にしました)

質問を公開し、答を市場に求めるには勇気が必要だが、思い切ってやったところは成果を出している。99%はゴミでも1%の声に真実が含まれることを知り、声を大切に扱うことで顧客やコミュニティから支持されることを知ったのだ。

アメリカのIT企業がどろどろの論争の上に、通過儀礼を終えた。
ネット小売りは当然のように「声」を聞き、リアル小売りに波が押し寄せ、苦労の末、成功事例も報告されている。
現段階では、企業が守る部分とオープンコミュニティにゆだねる部分を使い分けながら、何がいいのか模索している段階であるが、時代は猛烈なスピードで変わり始めている。

日本でもTwitterのユーザーが1,200万人に達し、mixiを抜いた。
みんなちょっとずつ、オープンコミュニティに慣れはじめている。

日本人として、自らの「おくゆかしい」メンタリティーはわかる。だが、そんなことは言っていられない。海外に出たらわかる。

次回は私のアメリカ企業社長体験記。@ニューヨーク
オー・マイ・ゴッド










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