小説「鎌倉の怪人」連載記念 松宮流小説の作り方 その9


 

おちゃぶき石・・おちゃめな言葉の響き、で謎めいた名前。
山中稲荷参道に鎮座する「オチャブキ様」は
長く風雪に晒された五重の石で、
「ちゃちゃを入れる」ということばに通じ、勢いのある神様らしいです。
古来、日本人は天と地に神様がいると信じておりました。
天の神は天にあり、
土地の神様は地にあって霊は石に宿ります。
オチャブキ様のおこりは鎌倉時代か、もっと古いものらしいですが、
古すぎてよくわからない。伝承だけです。
鎌倉には「おしゃぶき様」もあります。
そっちは風邪が治るという御利益のある照光寺境内にある道祖神。
小説に登場するのはオチャブキ石「らしき」もの。
鎌倉の面白い話、
いろいろ知り始めています。
とはいえ、どこまで行ってもワタシは旅人のスタンス。
知らないことだらけ。そんなことでよく書けるなあ
・・そうですね、その通り。
鎌倉が禅宗の街であることも、あじさい寺が明月院だということも、
北鎌倉と円覚寺が隣接していることもよく知りませんでした。
今は、にわか知識ですが知ってます。本も読んだし、いろいろ聞いたり。
そんなんでいいのか! それでええんです。
はじめて知ることだからこその好奇心。創造のスイッチがオン。
事実に妄想を足す、もっと足す、組み合わせ、ひっくり返し、回転させ、色をつけ、またじっと見て・・
実際の風景に想像を足して、事実より面白い情景を作る。
作家の特権です。
今回は地中に棲む怪人。
さてこれは誰か?
第4話で名前が出ます。

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